今年リニューアルしたパリの憲法評議会ショップ、オシャレな商品がそろう仏グッズ探しの新スポット

公開日 : 2021年07月23日
最終更新 :
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近年、観光スポットのおみやげがとても変わってきているんです。以前の記事「ポンピドゥー・センター6階のブックショップがリニューアルオープン、アートとサステナブルと利便性が共存」でポンピドゥー・センターのブックショップを取り上げましたが、もうひとつおすすめしたいのがパリ市内パレ・ロワイヤルにある憲法評議会(Conseil Constituionnel)のショップです。

憲法評議会とは法律の合憲性などを見張る機関のこと。このショップでは、パリそしてフランス共和国憲法の文言などを、おしゃれにデザインしたグッズが揃います。

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「憲法」と聞くと、なんだか難しいもののように思えますが、ショップは小難しさが集まったような雰囲気ではありません。百聞は一見にしかず。まずは見てください。とてもすてきに仕上がっています。

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"観光地で売られているグッズ"という感じはまったくないものばかりで、普段のファッションに取り入れてもまったく違和感がありませんよ。加えて賢さも感じさせる雰囲気です!

なんとなくデザインが好きだから使っていると、ふと「そういえばこの言葉は、日本語でどういう意味だろう」と思うこともあるかもしれません。ちなみに、同店で売られているこのノート。これは2008年7月23日に設けられたフランス憲法61条1項「Question prioritaire de constitutionnalité(QPC:合憲性優先問題)」について書かれています。

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フランス憲法61条1項とは、それまで違憲審査の提起を憲法評議会に行える人は、 大統領、や首相、 両院議長、60名以上の国会議員だけでしたが、この条項が加えられてからは一般市民も、国務院または破毀院を介して、法律の違憲性を主張できるようになりました。こうやって少し調べたりすると、そこからさらに疑問や興味が湧いてきます。

憲法というのは、その国における根本の原則です。そのため憲法を知るということは、その国の仕組みを知るということ。憲法は、意識せずとも普段の生活や、その国の文化、人々の考え方のベースになっています。ここのグッズに出合うことで、そういうことを、ふと考えるきっかけになるかもしれませんね。

・住所: 24 Galerie de Chartres 75001 Paris

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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