5月19日からフランス飲食店のテラス営業再開、カステックス首相インタビューまとめ【コロナ制限緩和】

公開日 : 2021年05月12日
最終更新 :
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フランスでは制限緩和の第1段階として、2021年5月3日より、それまで必要だった日中の移動の際の証明書が廃止されています(夜間外出制限は引き続き維持)。また同5月19日からは、夜間外出制限の開始時刻が21時に繰り下げられ、バーおよびレストランのテラス営業が始まります。

2020年5月11日にフランスのカステックス首相が、パリジャン紙およびフランスに対して行ったインタビューと、その際に触れた詳細をまとめます。過去記事「フランスは6月9日より外国からの観光客受入れか、4段階でのコロナ制限解除への道筋【2021年5月3日~】」も併せてご参照ください。

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5月19日以降の各段階における具体的内容

■2021年5月19日~

カフェやレストランのテラス席での営業が再開します。収容人数上限は定員の50%。店内に入ることなく着席のみで、1テーブルは最大6人までです。映画館・劇場では、収容人数上限は3分の1かつ一部屋最大800人までとなります。商店は、大型ショッピングセンターを含め、すべて再開。客一人あたりの8平方メートルを確保する必要があります。屋内市場も、同じ条件で再開できます。屋外市場は、客1人あたり4平方メートルの確保が求められます。

プライベート空間における集まりは、5月および6月は6人までの推奨を維持されます。夏までに再び内容の評価をする予定です。

■2021年6月9日~

カフェやレストランのテラス席では、1テーブル最大6人まで着席でき、収容人数の上限を解除します。店内では、収容人数上限を定員の50%とし、1テーブル最大6人まで着席可能となります。ナイトクラブは引き続き閉鎖されます。

■2021年6月30日~

カフェやレストランのテラス席および店内で収容人数上限を廃止します。店内では着席型でのみ営業が可能です。必要に応じて、ほかの衛生措置と組み合わせる予定です。ナイトクラブの営業再開については未定です。

ワクチン接種とパス・サニテールについて

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5月中旬までに2000万人がワクチン接種するという目標について、昇天祭の週末が終わる頃には到達すると考えられています。ワクチン接種センターは昇天祭の休暇期間も利用可能であり、休暇先でもワクチン接種が可能です。アストラゼネカのワクチンは、すでに在庫があるそうです。

パス・サニテール(衛生パスポート)の実施については、現在国会で審議中です。劇場、会議場、大型コンサート、スタジアムなど1000人以上が同時に集まる大型イベントが対象となります。職場、学校、公共施設、博物館、図書館、デパート、市場、休暇先、礼拝所などは対象とならない予定です。

マスク着用義務は、今夏終わりまでに終了することを期待されていますが、時期は未定です。将来的には、新型コロナだけでなく一般的な感染予防の手段となるかもしれません。特に冬のインフルエンザの季節には、欧米で感染予防の習慣の一部となる可能性があります。

感染状況が一部地域で急激に悪化した場合には、地域単位で「ブレーキ」がかけられる予定です。昇天祭の連休は、クリスマス休暇同様にルールを守った上で週末に外出することが可能となります。また夜間外出制限も、6月末まで維持されます。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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