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フランスは2度目のロックダウン 新型コロナ第二波の外出制限まとめ【2020年10月30日〜】

カテゴリー:お知らせ / レストラン・料理・食材 / 交通・鉄道・航空 / 夜遊び・クラブ・お酒 / 旅行・ツアー・ホテル / 治安・渡航安全情報 / 生活・習慣・マナー / 見所・観光・定番スポット 投稿日:2020年10月30日

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本日夜、フランスのマクロン大統領はテレビ演説を行い、2020年10月30日(金)深夜0時(29日と30日の間)から、フランス全土で外出制限を行うと発表しました。また翌日30日には、カステックス首相と5閣僚による外出制限の詳細が、発表されました。フランスが外出制限を実施するのは、今春に続き2度目です。

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フランス大統領府 が中継したマクロン大統領の会見の様子


マクロン大統領およびフランス政府の発表内容


外出制限は、基本的にフランス全土で実施されます。ただし海外領土には適用されず、マルティニークの対象となります。現時点では少なくとも12月1日まで実施されます。


レストラン、バーは閉鎖されます。レストランは客を受け入れることはできませんが、持ち帰りのための営業はできます。ただし、パリにおいては2020年11月6日以降、22:00~翌6:00までの間の宅配および持ち帰りサービスを提供している飲食店、飲料小売店、船上飲食施設は閉鎖されます。また同時間、公道でのアルコール飲料の販売および消費は禁止です。


ホテルなど宿泊施設は閉鎖されませんが、ホテル内のレストランは閉鎖されます。ルームサービスは提供可能です。


営業継続となる商業施設のリストは、政府ウェブサイトに公表された以下です。


【営業継続の商業施設】


- 生活必需品を売る店(食品店、常設マルシェ、青空マルシェ)
- 健康関連の商店(薬局)
- DIYショップ
- 自動車修理工場
- 眼鏡屋
- IT関連ショップ
- 新聞屋
- 文房具屋
- 園芸用品店
- 卸売店
- ペット用品店
- 人材派遣会社
- コインランドリーとクリーニング店
- 銀行
- 郵便局
- 保険屋


公園、広場、ビーチなどは閉鎖されません。外気を吸う、ペットを散歩させるなど、個人の外出は認められますが、最大1時間1km以内です。


フランス国内の移動について

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パリ市内の公共交通機関は運転が継続されます。運行状況は以下にまとめています。


- パリ夜間外出禁止にともなう公共交通機関の減便まとめ【2020年10月28日〜11月17日】
- ロックダウンにともなうパリ公共交通機関の減便まとめ【2020年11月18日〜】


万聖節のバカンスに今回の外出制限が重なりますが、万聖節のバカンス以降は地域間の移動はできません。万聖節のお墓参りの移動は可能で、花屋は11月1日(日)まで営業可能です。


外出制限の地域間移動の禁止にともない、長距離列車の利用率の低下が見込まれています。そのためフランス国鉄(SNCF) では、TGV INOUIおよびOUIGOについて、11月4日より段階的に運行本数を削減し、11月5日より通常時の30%程度の運行とする予定です。Interciteは11月5日以降に運行を削減し、路線あたり1日1~2往復の運行となる見込みです。TGV INOUI、OUIGO、Interciteの切符は、1月4日分まで、手数料無しで変更・払戻しが可能となっています。


タリスやユーロスターなど国際列車についても、運行が削減されます。


フランス国外の移動について


ヨーロッパ域内の国境閉鎖は行われません。ヨーロッパ域外との国境は、例外を除いて引き続き閉鎖されます。フランス国内に滞在許可証を所有する人、またはフランス国籍の人は欧州域外から帰国することができます。日本国籍の人については、7月1日以降に適用された入国規制緩和措置が維持されており、日本からフランスへの渡航は、ビザなしの短期滞在の場合を含めて引き続き可能です。


フランスに入国する11歳以上の全ての渡航者(EU加盟国および一部例外国からの渡航者等を除く)に対して、搭乗時に航空機搭乗前72時間以内の陰性証明書を提示できない場合は、フランス到着時の空港におけるPCR検査実施が義務づけられる予定です。


日本を含む以下の国々は「フランスへの渡航にあたり検査が求められる国」のリストから外れる形となっています。日本からフランスへの渡航者については、EU加盟国からの渡航の場合と同様に、搭乗前72時間以内の陰性証明書の提示及びフランス到着時の新型コロナウィルス検査義務の対象外です。


【検査対象外の国】


・アンドラ
・オーストラリア
・韓国
・アイスランド
・日本
・リヒテンシュタイン
・モナコ
・ノルウェー
・ニュージーランド
・英国
・ルワンダ
・サンマリノ
・バチカン
・シンガポール
・スイス
・タイ


フランスは外出制限が実際されているため、空港から目的地までの移動に際して、特例外出証明書の所持が必要です。ビジネス目的の渡航であれば、「自宅と職場あるいは教育・訓練施設、延期不可能な仕事及び試験会場への移動」を選択し、パスポートと航空券を所持していれば問題ありません。空港まで送り迎えをするための移動は、障害者の付き添いなど特別な理由がない限り認められておらず、罰金の対象になります。


参照:在フランス日本国大使館


学校など教育機関について


託児所、小学校、中学校、高校は開きます。大学はオンライン授業により開校します。大学内のレストランは開店していますが、持ち帰りのみ。大学の図書館は予約制です。試験等を受けるための移動は認められます。


音楽学校やスポーツのクラブなどは閉鎖です。


特例外出証明書の記入方法

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▲特例外出証明書(左)と職務移動証明書(右)


外出制限中に止むをえず外出する場合は、特例外出証明書の携行が必須です。同証明書はフランス政府ウェブサイトからダウンロードできます。


スマホなど電子端末を使う場合、以下のリンクから必要事項を記入して、QR コードつきPDF ファイルを生成します。紙版の場合は、以下のリンクからダウンロードして、必要事項を記入、それぞれ当局の求めに応じて提示します。


■特例外出証明書
- 電子版(フランス語)
- 紙媒体(フランス語):PDFDOCXTXT
- 紙媒体(英語):DOCX


なお電子版の証明書はフランス政府が配布する新型コロナウイルス対策アプリ「Tous Anti Covid(iOSAndroid )」からも作成できます。


■職務移動証明書
- 紙媒体(フランス語):PDFDOCXTXT


■学校移動証明書
- 紙媒体(フランス語):PDFDOCXTXT


【特例外出証明書の記入方法】


Mme / M. :(アルファベットで氏名を記入)
Né(e) le:(生年月日を「日/月/年」の順で記入 例:30/10/1900)
Demeurant:現住所


次の理由に関連した移動であることを証明する(該当するケースを1ヵ所チェック:日本語訳は原文順)


- 自宅と職場あるいは教育・訓練施設、延期不可能な仕事および試験会場への移動 *1
- 職場に必要な備品の購入、営業許可を受けている施設での必需品購入のための移動、宅配業務
- 遠隔で実施できず急を要する診療や検査、薬の購入
- 家族のためのやむを得ない理由、脆弱な人への支援、子供の監護のための移動
- 障害者および付き添い人の移動
- 集団的スポーツ以外で他人との接近をともなわない個人的な運動や同居人との散歩、ペットのための移動で、1日1時間以内、自宅から1km以内で行う短時間の移動
- 司法あるいは行政機関からの召喚および公共機関での手続き、行政機関の要請による公益任務への参加
- 子供の学校や課外活動への送り迎え


*1:雇用主が作成した職務移動証明書を所持する場合は特例外出証明書は不要。


Fait à: この書面を署名した場所(Parisなど)
Le: 外出日と出発時間(2020年10月17日21:30なら「17/10/2020 à 21h30」)
Signature:自分の署名(アルファベットでも漢字でも署名であれば可)


違反した場合は初回€135 、期限内に支払いがない場合は€375、15日以内の再犯は€200、期限内に支払いがない場合は€450、30日以内に3度目の違反は€3750と6ヵ月間の禁固刑が科されます。


参照:在フランス日本国大使館


自宅から1kmの範囲の測り方


外部サイトですが、以下のリンクから、住所を入力して1kmの範囲を調べることができます。


- https://www.esrifrance.fr/covid-19-confinement/ :住所と名称から検索可
- https://carte-sortie-confinement.fr/ :住所から検索可


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▲ノートルダム大聖堂から1kmの距離を測った場合


クリスマス前の一時的収束を目指したいフランス


マクロン大統領は、クリスマスと年末年始の休暇を家族で迎えることを期待しているとのことですが、今回の外出制限で第二波をどこまで抑えられるかにかかっています。


▲マクロン大統領の外出制限再実施のテレビ演説


▲カステックス首相および5閣僚による共同記者会見


***


今後も必要に応じて追記します。


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加藤 亨延

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名前:加藤 亨延

加藤 亨延

ジャーナリスト。愛知県出身。ロンドンにて公共政策学修士を修めた後、日本でガイドブックおよび雑誌記者として活動する。2009年に渡仏。ANNパリ支局勤務を経て、現在は株式会社プレスイグレック代表。専門は日仏比較文化と社会、ツーリズム。取材経験はカンヌ国際映画祭、ユネスコをはじめ国際機関、パリ同時多発テロ事件、フランス大統領選など。欧州を中心に約60カ国800都市に渡航経験あり。フランス外務省発行記者証所持。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。お仕事などのお問い合わせは株式会社プレスイグレック、またはメールにて。
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