パリ市内の全域でマスク着用が義務化、隣国ベルギーはパリへの渡航を制限【新型コロナ】

公開日 : 2020年08月28日
最終更新 :
7251.jpg

本日2020年8月28日朝8時より、パリ市内および近郊自治体(セーヌ・サン・ドニ県、オー・ド・セーヌ県、ヴァル・ド・マルヌ県)のすべての公共空間でマスクの着用が義務化されました。過去の記事「パリ屋外でのマスク着用義務エリアが大幅拡大 2020年8月15日から」などでお知らせしたように、いままでは地区や場所を限定しての義務でしたが、それが大幅に拡大されることになりました。

7252.jpg

マスク着用義務となる対象者や乗り物

パリ警視庁によると、義務の対象となるのは歩行者、および動力の有無にかかわらず自転車、バイク、キックスケーターなどの個人の乗り物を利用する場合です。違反者には€135の罰金が科されます。ただし自家用車の車内、ランニングや自転車で運動する場合、11歳未満の子供は対象外です。

パリ市内および近郊自治体におけるマスクの着用義務化は、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための措置ですが、フランスでの感染拡大傾向にともない、隣国では一部で制限を強める動きも出ています。

ベルギーからパリへの渡航が制限

7253.jpg

2020年8月26日、ベルギー外務省はパリや南仏マルセイユなどをリスクの高い「レッドゾーン」の都市への、不要不急(観光)での渡航を禁止しました。また、それら地域からベルギーへの入国者には検査や自主隔離が課されます。

ベルギーは、フランスの一部地域のほかに、ルーマニア、デンマーク、アンドラ、フィンランド、マルタ、スペインの一部地域(マドリード、バルセロナ、バレアレス諸島)を、すでにレッドゾーンとして指定しています。これら措置は、今後の感染状況によって変更も予想されるため、この時期にやむなくヨーロッパに渡航される方は、関連当局が発表する最新情報の把握をおすすめします。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。