フランスは外出制限を実施中:ルーブルなどパリの観光地は静まり返る
▲シャイヨー宮で外出中の人の書類をチェックする警察官
新型コロナウイルス対策により、2020年3月17日12時からフランス全土で外出制限が始まりました。「やむを得ない職務上の移動」「生活必需品購入の移動」「健康に関わる移動」「脆弱な人や子供の世話をするための移動」「ひとりでの運動やペットの散歩」は書類を携帯することで許されていますが、それ以外はすべて家にいなければいけません(フランスの外出制限については「フランスが発表する新型コロナウイルスについての現状まとめ」に詳しく書いています)。
人々の活動が少なくなったことにより、パリの観光スポットがいつもと違う表情を見せています。
▲パレ・ロワイヤル広場にある「chez nous(私たちの家)」というタイトルのインスタレーション
まずルーブル美術館。あたりは人もまばらで、いるのは数人の警備員と外出の証明書を持って散歩する人だけです。
▲警備員が常に周囲を巡回している
ルーブル美術館の西側にあるチュイルリー公園もこのとおり。パリ市の公園は3月16日から閉鎖されています。チュイルリー公園の先に見えるのは、コンコルド広場のオベリスクと、その向こうにシャンゼリゼ大通り、そして凱旋門です。
▲チュイルリー公園内にいるのはハトだけ
リヴォリ通りも静かでした。
▲普段なら観光客がたくさん歩く
オペラ・ガルニエ(オペラ座)があるオペラ大通りは、ほかに比べれば人と車は多めです。
▲中央がオペラ・ガルニエ
シャンゼリゼ大通りは、それでも道路にときどき車は通りますが、普段の様子と比べると想像できない静けさです。
▲意外に客待ちタクシーは多い
歩道は本当に閑散としていました。
▲ガラガラのシャンゼリゼ大通り
地下鉄も人がほぼいません。乗り換えの地下連絡通路は寂しくて、慣れていないと怖さを感じるかもしれません。
▲フランクラン D.ローズヴェルト駅
エッフェル塔を望むビュースポットのひとつである、トロカデロ広場にあるシャイヨー宮のテラスも、いるのは公に許可された記者やカメラマンか、運動中の人。時折、YouTuberとおぼしき人が来るのですが、早々に警察に尋問されていました......。
▲レポート撮りの準備をする現地メディア
3月16日のマクロン大統領の演説では、今回の外出制限は「少なくとも15日」と発表されました。「少なくとも」ですので、新型ウイルスの状況次第によっては、延長も十分に考えられます。パリ市民たちがいつまで耐えられるのか、メリハリと我慢が試されます。
*1:記者としての公的証書を携帯し取材しています。
*2:画像は2020年3月18日午後の様子です。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。