パリから列車で1時間 シャルトルにあるSNS映えスポット「ピカシェットの家」

公開日 : 2019年09月08日
最終更新 :
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パリから列車で約1時間の町シャルトル。ここに「ピカシェットの家」という、とてもかわいらしく装飾された家が、観光スポットになっています。「ピカシェット」というあだ名だったレイモン・イジドールさん(1900-1964)という人が、公共のゴミ捨て場から探した15トンの食器やグラスの破片を使い、自らの家と庭をモザイク模様に飾り付けたものです。現在は歴史的記念物に指定されています。

同所の説明によると、完成までにかかった時間は2万9000時間。イジドールさんは1930年から創作を始め、亡くなる1964年まで、人生の大部分をかけて、この家を作り上げました。

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キリスト教思想に基づいて装飾されたピカシェットの家

最初の中庭を入って、最初のモザイク装飾の部屋には、モン・サン・ミッシェルが大きく描かれています。そして森の動物たちやシャルトル大聖堂(ノートルダム大聖堂)の遠景などが続きます。ベッドやタンスなど調度品も、すべて陶器の欠片が貼られているか、彩色されカラフル。インスタ映え確実です。

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チャペルを抜けると、黒の中庭に出ます。ここではシャルトル大聖堂を中心に、各地の大聖堂がモザイクで表現された空間になっています。その後には夏の家が続き、内部にはモナリザなどが描かれています。

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これら建物をすべて抜けると、庭に出ます。ここではエッフェル塔や胸像や立像などが、庭の中に点在し、花々も整備されて綺麗です。さらに隣接するエルサレムの中庭には、池が作られ、壁には大きくシャルトル大聖堂と、バラ窓がモザイクであしらわれています。

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最後に、魂の墓、果樹園を抜けて終わりです。そこまで広い施設ではないため、さっと見て回ることもできますが、せっかくならモザイク作品を1つ1つ鑑賞していきたいですね。イジドールさんが生涯をかけて積み重ねた思いが、そこに表現されています。

ピカシェットの家への行き方

ピカシェットの家までは、シャルトル駅前からFilibusが運行する4番「La Madeleine(ラ・マドレーヌ)」方面のバスに乗り、「Picassiette(ピカシェット)」停留所で降ります。ピカシェットの家の前は、標識はありますが道路に面した入口は細いため、見落としてしまう人もいるかもしれません。

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徒歩だとシャルトル駅から30分強かかります。時間と体力に余裕があれば、旧市街や川沿いの遊歩道を散策しても良いかもしれません。シャルトル大聖堂は大きく、町の様々な角度から眺める大聖堂も、また趣があります。

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【データ】

住所:22 rue du Repos 28000 Chartres

開館時間:10時〜12時30分、14〜18時

定休日:火曜、5月1日、5月8日(開館時期は3月15日〜11月15日)

入館料:6ユーロ

最寄り駅:Filibus4号線Picassiette

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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