各国のビールが集まるパリのビールイベント「Planète Bière」へ行ってみた

公開日 : 2019年04月13日
最終更新 :
IMG_5236.jpg

随分前からパリではビールのマイクロブルワリー(小規模醸造所)が相次いでオープンするなど、パリ市内での地ビール醸造の他に、それら小規模生産者のクラフトビールを豊富にそろえる店も増えてきました。フランスといえばワインのイメージがありますが、若者にとってビールはワインと比べてとても身近な飲み物です。クラフトビールはパリにおいてすでに「ブーム」というより「定番」になっています。

ビールについてのイベントや展示会も年間を通して行われており、今回は先週4月7から2日間にわたり開かれた「Planète Bière(プラネット・ビエール)」に行ってみました。

IMG_5206.jpg

会場はパリ市内19区にあるパリ・イベント・センター。今年で5回目の開催です。4000㎡の会場内に100カ所の醸造所、120の出展者、600銘柄のビールが会しました。

これだけあると、とにかく何から飲んでよいのか迷うのですが「ビールのお祭り」ということで、まずオクトーバーフェストが開かれる独ミュンヘンにある世界最古のビール醸造所、ヴァイエンシュテファンのブースへ。普段販売していない特別な小麦ビールの銘柄を持ってきているということで、まずそれを!どの銘柄を口にするにせよ、やはりビールの一口目はおいしいです。

IMG_5208.jpg

試飲をしたグラスは会場内にある洗浄機で常に洗えます。グラスをニュートラルにして他のブースへ。次はせっかくなのでフランスの生産者を選びました。

IMG_5211.jpg

顔を出したの他はブルターニュの醸造所サン・エルワン。ここではIPAを飲んでみました。ブースにいた醸造所のお兄さんがいろいろ説明してくれたのですが、お兄さんもことあるごとにサーバーから自分のグラスにビールを注いではグビグビ。顔色などに変化はありませんが、少し酔っぱらって気持ちよくなっているのが説明からも見て取れます(笑)。

ビールといえばイギリスも盛んですね。そのため次はロンドンの生産者ミーンタイムへ。ペールエールをいただきました。試飲は1銘柄につき、ジョッキ4〜5分の1くらいの量を注いでくれるのですが、だいたい1ブースにいくつか銘柄をそろえていますので、すべての味を確認して(飲み干して)いくと、すぐにジョッキ1杯分の量を結果的に飲むことになってしまいます。

IMG_5215.jpg

次はアメリカ初の修道院ビールを造るセントジョセフ修道院のスペンサーを味見。ここでも色々味見をしようとしたら一部の銘柄は、チーズとのペアリングのクラスでのみ提供しているので、そちらに参加してくださいとのこと。そこでペアリング教室に顔を出してみました。

私はそれほどお酒に強い体質ではないため、お酒の味は好きでもアルコールへの耐性が強い人のようには飲めません。そのような中参加したチーズのペアリングクラスは、5種類のチーズに合わせて5種類のビールが出されました。

IMG_5223.jpg

ワインの試飲会だと味だけ確かめてあとは吐き出す用の器があります。しかし今回のイベントについては無し。1つのチーズの説明時間が5〜10分くらいで、それに合わせて毎回注がれ、グラスを空けないと次のビールを試飲できません。このペースで飲むと酔っ払うなと思いつつも、結局周囲に合わせてペアリングを堪能。案の定、酔ってきました!

その後はイギリス南東にあるイギリス最古の醸造所というシェパード・ニーム醸造所のダブルスタウトや、日本を代表するビール会社キリンとアサヒのブースにも立ち寄り、ヨーロッパにおける日本銘柄のビール事情をうかがいつつ、とにかく各国のビールを堪能して帰路へ。

IMG_5229.jpg

この手のイベントは、もちろん現地に住む人が来場者の中心ですが、もちろん旅行者でも楽しめます。特にパリは年間を通してさまざまな分野でのイベント・展示会が多いため、こういうイベントを1つプランに組み込むと、また一味違ったパリ滞在になるかもしれませんね。

【データ】

住所:20 avenue de la Porte de la Villette 75019 Paris

期間:4月7日・8日(8日はプロ向け)

時間:12〜19時(8日は11〜18時)

最寄り駅:地下鉄7号線Porte de la Villette

料金:25ユーロ

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。