10月30日から1カ月間パリのリヨン駅で駅弁を販売へ 試食会に行ってきました【ジャポニスム2018】

公開日 : 2018年09月27日
最終更新 :
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今年10月30日から11月30日までの1カ月間、パリ・リヨン駅ホール2にて日本の駅弁が販売されます。2016年春に実施して以来、2回目の試みです。今回は前回より出店会社が新たに5社に増えて、種類も内容もさらにパワーアップして帰ってきました。

実施を前にメディアなど関係者向けの試食会が開かれましたので、行ってきました。

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今回パリで販売される駅弁は以下の7種類です。

■鶏めし弁当(株式会社 花善:秋田県)

秘伝のスープと醤油で味付けしたご飯の上に、甘辛く煮付けた鶏肉をのせた一品。メインのご飯は地元秋田県発祥のお米「あきたこまち」を使用し、日本と同じ製法で炊き上げています。

■ シャロレー牛あぶり焼き弁当(株式会社 斎藤松月堂:岩手県)

赤身が味わい深いフランス産シャロレー牛を、醤油ベースの特性タレに漬け込み、炙り焼きに。醤油の香ばしい香りと上質な赤身の歯ごたえ、味わいにこだわる風味豊かな駅弁です。

■ 菜食弁当(株式会社 日本ばし大増:東京都)

菜食主義の人でも食べられるように動物性食材を使用せずに作成した品です。ポルチーニ茸の炊き込みご飯や 現地野菜を和食にアレンジ。和食の基本であるだし汁にこだわり、付け合せに定番おかずの金平牛蒡、 ご飯の上には錦糸玉子に見立てた大豆シートを千切りにし、山菜煮とともに彩りを加えています。

■幕の内 9の彩り弁当(株式会社 大船軒:神奈川県)

フランス料理のコースに見立て、前菜3種と米飯料理3種、魚料理と肉料理にデザートを付けて、9つに仕切 った折箱に詰めています。駅弁の原点「地産地消」の考えにもとづき、フランスで手に入る食材を使用し、日本風に調理した弁当です。

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■ ひっぱりだこ飯(株式会社 淡路屋:兵庫県)

固くなりなりやすいタコを、 ほどよい弾力を残しつつも軟らかく食べやすくなるよう試行錯誤を繰り返し、最良の調味料配合と炊き時間で作られた商品。同駅弁は主塔間の距離が世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」の開通を記念して販売され、年間50万食を販売しています。

■ ジャポニスム2018記念駅弁「よりどりいなり弁当」

ジャポニスム2018「EKIBEN JAPON」~Bento de la Gare~限定の記念駅弁。今回出店する駅弁各社の味を「いなり」で表現しています。日本国内でも駅弁会社の共同開発による記念駅弁は過去に例がありません。

■ JR東日本・NRE共同開発駅弁「E7系新幹線弁当」

「チキン弁当」は1964年に誕生し、東京駅 で50年以上に渡って愛され続けている人気駅弁です。鶏の唐揚げやケチャップご飯かの親しみやすい味として、子どもから大人まで世代を超えた根強い人気を誇る定番。JR東日本と駅弁販売会社であるNREによる共同開発駅弁です。

そして試食には、各駅弁の特徴を小分けにしたものが提供されました。

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ふたを開けると、こんな感じ。

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上部左から2つが日本ばし大増さん、右2つが大船軒さん、下部左から各1皿ずつで花善さん、斎藤松月堂さん、淡路屋さん、NREさんです。

取材当日の担当者の方のお話によれば、日本人が何気なく行っている口内調味(ご飯とおかずを口の中で混ぜ合わせること)を、外国の人はしないため、ご飯はご飯、おかずはおかずと、そのまま食べると、おかずの味がご飯で薄まりません。そのため日本より味付けを薄くしたそうですが、日本人が実際に食べても薄さは気にならないですし、日本で食べる味そのままでした。

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2016年のときも、パリの駅構内で日本と同じ味が再現されて驚いたのですが、今回はそれを上回る種類と内容で販売されます。注目です。

【データ】

EKIBEN(駅弁)

住所:Gare de Paris-Lyon Hall 2

営業時間:8〜19時30分(10月30日〜11月30日)

休み:なし

最寄り駅:地下鉄1、14号線/RER A、D線Paris Gare de Lyon

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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