普段のパリを感じられる、ベルシー公園から国立図書館までを散策してみよう

公開日 : 2018年05月27日
最終更新 :
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パリ市内にある公園は、ベルサイユ宮殿の庭園のような幾何学的な配置の公園ばかりではありません。時代とともにさまざまなスタイルのものが造られてきました。その中でも12区にあるベルシー公園は、水辺の生態系などを人工的に再現している公園です。元は倉庫などが集積していた地区を再開発して造られました。

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ベルシー公園の良さは、パリの街中にぽっかりと自然が残っているような趣があるところ。公園内には湿原のような水辺、丘陵地、森、茂みなどが配置されています。ただ歩くだけでも楽しいのですが、池には魚やカメ、カモが泳ぎ、それらを眺めていてもほっとさせてくれます。地元の人も芝生でピクニックを楽しんでいます。

自然が好きだと言っても、どうしても都市の利便性からは離れられない人も、ベルシー公園は合っています。なぜなら公園のすぐ隣にはベルシー・ヴィラージュというショッピングモールが! そのためカフェやレストランには困りません。

ベルシー地区は散策コースとしても最適です。ベルシー・ヴィラージュからベルシー公園を経て、シネマテーク・フランセーズ、シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋でセーヌ川を渡って対岸の左岸にあるフランス国立図書館まで、車道を渡らず遊歩道が整備されています。距離にして1キロメートル強。軽い散歩に最適の距離です。

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ベルシー・ヴィラージュではUGCの映画館やショッピングを楽しめますし、映画遺産の保存を目的とした文化施設であるシネマテーク・フランセーズの見学をコースに入れてもいいですね。フランス国立図書館近くのセーヌ河岸では、オープンカフェやバーが開いています。これからの季節とても気持ちの良いスポットの一つです。フランス国立図書館側にもMK2の大きなシネコンがあります。

ベルシー公園からフランス国立図書館までは再開発地区でもあることから、現代建築の見所もいくつかあります。シネマテーク・フランセーズはアメリカ人建築家ゲーリー・フランク氏、シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋はオーストリア人建築家ディトマール・ファイシュティンガー氏、フランス国立図書館はフランス人建築家ドミニク・ペロー氏の設計です。

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初めてのパリでは、ルーブル美術館やエッフェル塔など行きたいところが満載かもしれませんが、2回目以降にパリに来てベルシー地区周辺にホテルを取った場合などは、ふらりと散策してみてください。普段のパリジャン、パリジェンヌの息遣いが聞こえてくるはずです。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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