パリ市内公共トイレの全設置場所と使い方まとめ【順に解説】

公開日 : 2017年09月30日
最終更新 :
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旅行中にもっとも困るのがトイレ! お腹が空いても喉が渇いても我慢できますが、トイレだけはどうにもなりません。カフェでトイレを借りるという手もありますが、パリの街中には、無料で使える24時間対応の公共トイレ「サニゼット」が設置されています。そして、どこに行けば公共トイレがあるのかという「トイレマップ」を、パリ市が作り公開しています(スマホだとリンクが表示されない場合があるようです! )。

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マップを見てみると、ノートルダム大聖堂やシャンゼリゼ通りといった観光スポット近くだけでなく、市内全体に散らばっているのが分かります(ただしルーブル美術館近くは少ないです)。また同マップの左側には1区から住所順にトイレの場所が並んでおり、そこをクリックすると、右側の地図に選んだトイレの場所が表示されます。

トイレの使い方は簡単。まずトイレの前に立ったら、扉の左手にあるボタンと表示を確認します。表示は左から次の順に並び、ランプが点灯してトイレの状態を示しています。

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・EN SERVICE(使用可:緑)

・OCCUPÉ(使用中:黄)

・LAVAGE(洗浄中:青)

・HORS SERVICE(使用不能:赤)

「EN SERVICE(使用可)」の点灯は、いつでも使用可能な状態という意味。その上にある丸いボタンを押すと扉が自動で開き、トイレの中に入れます。「OCCUPÉ(使用中)」は、現在誰かがトイレの中にいるということ。その場で順番を待ちましょう。「LAVAGE(洗浄中)」は、前に入っていた人が出て、今は清掃中という意味です(トイレは使用毎に全自動で洗浄されます)。少し待つと「EN SERVICE(使用可)」に変わります。「HORS SERVICE(使用不能)」は故障している場合などに点灯します。その際はあきらめて別のトイレへ行きましょう。

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トイレの中に入ったら、「▷◁」のボタンを押すと扉が閉まり、自動でロックされます。扉に付いている赤い取っ手は非常時に扉を開けるためのものです。したがって扉の開閉には「◁▷」または「▷◁」のボタンを使ってください。

便器に便座はありません。トイレットペーパーは備え付けられています。

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用を足し終わったら、便器の上部にある清掃ボタンを押します。水流は「Débit Important(水流 大)」と「Débit faible(水流 小)」の2種類あります。ただし、その場で水は流れません。トイレから出た後に流され、トイレ内も丸ごと洗われます。

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すべて終わったら、気にはなりますが用を足したものはそのままにして、手を洗ってトイレから出ましょう。洗面台には手を洗った後の乾燥機能もあります。洗面台で流れる水は飲めません。

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トイレの外に出ると、表示が「LAVAGE(洗浄中)」に変わりトイレ内の清掃が始まります。前の人がトイレから外へ出た段階で、入れ替わりにトイレの中に入ってしまうと、後の人は清掃中にトイレ内に居合わせることになり水浸しになります。そのため次の人は、前に使っていた人が出てきてもすぐ中には入らず、一旦扉が閉まりトイレ内の清掃が終わるのを待ちましょう。そして「EN SERVICE(使用可)」の表示になったら、ボタンを押してトイレに入ります。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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