60th チューリップFestival
今年で60周年を迎えるOttawaのチューリップ祭り。日曜日は、お天気も良かった上、母の日ということでたくさんの家族連れや観光バスが訪れていました。
チューリップの方は残念ながら、3分の1ほどはもう終わりかなぁという印象でしたが、残りはすごくキレイでした。
でもどうして、Ottawaでチューリップ?と思う方もいらっしゃると思います。私もOttawaに住むまでは、このFestivalの事は知っていても、どうしてオタワで?というのは知りませんでした。
ちょっと歴史の話になりますが、第2次世界大戦中の1943年、ナチスの迫害から逃れるために、オランダからユリアナ王女がカナダへと亡命してきました。その際に、三女であるマルフリーテがオタワの病院で誕生しました。当時、イギリス自治領であったカナダでは、生まれた子に対して、イギリス国籍が与えられていました。しかし、オランダは日本のように、二重国籍を禁止しており、また、王位継承はオランダで誕生した者に限る、という法律が存在したため、マルフリーテが王女になれない危機に陥りました。そこでカナダ議会は、オタワの病室の一室を治外法権区域とした為(国際領域)、そこで産まれたマルフリーテは無事にオランダの王女となる事ができたのです。
それに感謝したユリアナ王女は戦後の1946年に20,500個のチューリップの球根をカナダに贈呈し、その後毎年10,000個ずつ送る約束をしたのです。
こうして、オタワはチューリップの宝庫となり、1953年に初めて、チューリップ祭として幕を開けました。
こう言われてみると、カナダって結構オランダ人の観光客が多いんです。その理由も、こういう背景かから来てるのかもしれませんね。
今年のチューリップ祭りは昨年とちょっと違って、市内のあちらこちらで開かれています。でも一番の見どころはやっぱりDow's Lakeのチューリップ畑。
この品種は「Akebono」と呼ぶそうです。
グラデーションがすごくキレイ!!!
こんな飛行機ショーも見られます。
今日仕事帰りに見つけたダウンタウンのチューリップ。
口紅みたいに真っ赤なチューリップを見ると、疲れも一気に吹き飛びます。
このチューリップ祭、今週末の21日まで開催されています。20日の日曜日には花火も上がる予定です。今週末は3連休ですので、トロントやモントリオールなど近郊からも是非!!
筆者
カナダ特派員
タマ治郎
2009年よりカナダの首都オタワへ。人生の半分以上をカナダで過ごしてる事になりました。
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