エーケベルグ公園に霧の彫刻 中谷芙二子氏の芸術がノルウェーに
ノルウェーの首都オスロには、観光スポットとして訪れておきたい、有名な無料の彫刻公園が2か所ある。
エーケベルグ公園とヴィーゲラン公園だ。
エーケベルグ公園には、現在38の彫刻がある。自然の中に隠れている彫刻を、全部みつけようとするのは大変だ。
この場所は、『叫び』を描いた画家エドヴァルド・ムンクが愛した土地としても知られている。
日本の芸術家、中谷芙二子氏の「霧の彫刻」が、この公園の彫刻たちの中に、永久展示として仲間入りすることになった。
25日にはオープニング式典が開催され、中谷氏本人も登場。霧の彫刻を見ようと、数多くの地元の人々が集まった。
ノルウェーのジャズ・トランペッターであるNils Petter Molværさんの音楽と共に、中谷氏の霧が、オスロの森の中でゆらゆらと揺れ動いていた。
人の動き・息・風の流れに影響されて、霧はつぎつぎと形を変える。
今までとは全く違う「彫刻」に、人々はただただ周囲を見渡していた。
エーケベルグ公園を所有するのは、ノルウェーでは超有名人である、「ビール王」クリスチャン・リングネス会長。スーパーで見かけるビール「リングネス」(Ringnes)は、リングネス・ファミリーのお陰で誕生した(写真下:中谷氏とリングネス会長)。
リングネス会長は、この公園に次々と新しい彫刻を追加し、オスロのカルチャー事業を盛り上げ、市民にアートを無料開放している。これまでの彫刻のお披露目でも、当時の文化大臣も足を運んだ。
「日本のアートがこの公園に入るのは、初めてですよね?」とリングネス会長に確認すると、「そうそう。それどころか、アジアのアートとしても初ですよ」と嬉しそうに語った。
オスロ中央駅からトラム18・19番で、「Ekebergparken」(エーケベルグ公園、エーケベルグパルケン)駅までは、約10分。
中谷氏の「霧の彫刻」を鑑賞する際は、カメラを忘れずに。きっと、自分だけの、その時にしか撮れなかったであろう、思い出の「霧」が撮影できるだろう。
霧の彫刻を鑑賞できる時間帯の確認は、こちらのページにて(英語)
Photo&Text: Asaki Abumi
☆noteで「ここでしか読めない ノルウェー情報」を配信する有料マガジンを始めました。
☆インスタグラム
日常を記録する @asakikiki(最近はストーリーを更新中)
スーパーお土産の写真集 @asakikiki2
看板デザインから考える写真集 @asakikiki3
風景写真集「この一枚を撮るための旅」 @abumiasaki
コーヒーとカフェの写真集 @hokuocoffee
☆LINE@「北欧ノルウェー便り」も始めました!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。