エーケベルグ公園に霧の彫刻 中谷芙二子氏の芸術がノルウェーに

公開日 : 2018年04月26日
最終更新 :
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ノルウェーの首都オスロには、観光スポットとして訪れておきたい、有名な無料の彫刻公園が2か所ある。

エーケベルグ公園とヴィーゲラン公園だ。

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エーケベルグ公園には、現在38の彫刻がある。自然の中に隠れている彫刻を、全部みつけようとするのは大変だ。

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この場所は、『叫び』を描いた画家エドヴァルド・ムンクが愛した土地としても知られている。

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日本の芸術家、中谷芙二子氏の「霧の彫刻」が、この公園の彫刻たちの中に、永久展示として仲間入りすることになった。

25日にはオープニング式典が開催され、中谷氏本人も登場。霧の彫刻を見ようと、数多くの地元の人々が集まった。

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ノルウェーのジャズ・トランペッターであるNils Petter Molværさんの音楽と共に、中谷氏の霧が、オスロの森の中でゆらゆらと揺れ動いていた。

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人の動き・息・風の流れに影響されて、霧はつぎつぎと形を変える。

今までとは全く違う「彫刻」に、人々はただただ周囲を見渡していた。

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エーケベルグ公園を所有するのは、ノルウェーでは超有名人である、「ビール王」クリスチャン・リングネス会長。スーパーで見かけるビール「リングネス」(Ringnes)は、リングネス・ファミリーのお陰で誕生した(写真下:中谷氏とリングネス会長)。

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リングネス会長は、この公園に次々と新しい彫刻を追加し、オスロのカルチャー事業を盛り上げ、市民にアートを無料開放している。これまでの彫刻のお披露目でも、当時の文化大臣も足を運んだ。

「日本のアートがこの公園に入るのは、初めてですよね?」とリングネス会長に確認すると、「そうそう。それどころか、アジアのアートとしても初ですよ」と嬉しそうに語った。

オスロ中央駅からトラム18・19番で、「Ekebergparken」(エーケベルグ公園、エーケベルグパルケン)駅までは、約10分。

中谷氏の「霧の彫刻」を鑑賞する際は、カメラを忘れずに。きっと、自分だけの、その時にしか撮れなかったであろう、思い出の「霧」が撮影できるだろう。

霧の彫刻を鑑賞できる時間帯の確認は、こちらのページにて(英語)

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Photo&Text: Asaki Abumi

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