セレブで裕福な暮らしに憧れる？「富の世代」写真展 ノーベル平和センターで開催
Ilona, a photographer and former model originally from Latvia, in her Moscow home with her daughter Michelle (4), Moscow, 2012. (image from the Annenberg Space for Photography exhibition, Generation Wealth by Lauren Greenfield)
世界中の「富の世代」の日常を公開する写真展「Generation Wealth」が、ノーベル平和センターで8月20日まで開催されます。
写真家ローレン・グリーンフィールドが、これまでに撮影してきた150枚を展示。
消費社会、美容整形、若者文化とジェンダー、ステイタス・外見美・お金にしがみつく人間、経済格差、有名人になりたい欲求、セレブへの憧れ、子どもをプリンセスのように飾る親。
写真は、この日のオープニングのために用意されていた、「プリンセス」、「完璧」、「一生若く」、「有名」などの文字が書かれたカード。来場者は、これを使ってセルフィーを撮ることも可能。
豊かさを求め、脚光を浴びたい欲望。写真展を見て、うらやましいとどこかで思うか。自分の生活とあまりにもかけ離れていて、遠い世界と感じるか。ありえないと笑うか。美しくなりたい・服にこだわりたいという欲望に、どこかで共感する自分がいるか。
見る人によって、異なる印象を与えるかもしれない写真展です。
筆者がノルウェーで取材活動をするとき、SNSで人気のネットの有名人に憧れながら、自分はそうはなれずにストレスを感じる現代の若者に出会います。
経済的な格差問題が新聞やテレビで頻繁にニュースとして取り上げられるノルウェー。この展示に興味をもって見に来る人は、多そうだなと感じました。
ノーベル平和センターでは、ノーベル平和賞、戦争や平和のテーマの他にも、世界中の格差問題などを取り上げることがあります。
キム・カーダシアンの若き頃の写真も、作品の中にあります。見つけることはできるでしょうか。
センターでは昨年の平和賞受賞者であるICAN、広島と長崎、原爆をテーマにした展示も同時に開催中。同じチケットで、両方の展示を見ることが可能です。
写真：最初の1枚目のみセンターから許可を得て掲載、撮影者Lauren Greenfield
その他の写真と文章、Asaki Abumi
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