大阪市北区の地蔵盆

公開日 : 2017年08月28日
最終更新 :

大阪の玄関、大阪(梅田)駅周辺は大都会ですが、実はすぐそばに下町が残っています。

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(画像提供:中崎町の中川さん)

例えば、最近人気のスポット中崎町は梅田からも近く、空襲を免れた昔ながらの長屋の街並みが広がっています。そんな下町あふれる町内に今でも「地蔵盆」の風習が残っています。

「地蔵盆」は近畿地方などで盛んな行事で、8月23・24日(または7月24日前後)、地蔵の据えられる家や祠の周囲などに、地蔵盆独特の提灯が多く飾られます。

伝説によれば、地蔵菩薩が、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うということから、特に子供が中心の催しとなっており、地域によっては、子供達が大きな数珠を囲んで座り、僧侶の読経にあわせて順々に回す「数珠回し」を行います。

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(画像提供:中崎町の中川さん)

しかし最近は少子化の影響でしょうか、お地蔵さんに提灯を飾るところはあっても、お菓子を配ったり、数珠回しを行ったりすることが少なくなりました。

私が小さい頃は、同級生と情報を交換しながら、となりの町内に遠征し地蔵盆めぐりをして、お菓子やジュースをもらいながら、数珠回しをしたり、地域のおっちゃんおばちゃんと話をしたものです。

画像は、今から5年ほど前の中崎町の地蔵盆の風景です。残念ながら、大きなマンションが建ったためお地蔵さんもその後ろの大きな木もすでに無く、この地蔵盆自体もう見ることはできなくなってしまいました。

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(画像提供:中崎町の中川さん)

近年大阪ではお地蔵さんや銭湯など地域に当たり前にあったものが急激に減ってきています。これも時代なのでしょうか・・。

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