水害から町を守るため、24mの鉄の扉が180度回転する夜。

公開日 : 2017年08月08日
最終更新 :

淀川下流にかかる14の橋は堤防より低い場所に道路があり、洪水や高潮で浸水が起きないよう、稼働式の防潮鉄扉があります。

この防潮鉄扉の開閉訓練が、年に1回、台風時期の前に行われます。深夜に行われる訓練をルポしてきました。

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訓練は深夜1時~2時にかけての1時間です。国内で唯一の回転式の防潮鉄扉が淀川大橋にあります。

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24mの鉄の扉が180度回転して国道2号線を閉鎖します。長大な鉄の扉が回転する様子は目を見張るものがあります。 見学者が朝まで安全に過ごせるよう、近隣の施設をお借りし、訓練開始までは防潮鉄扉の説明などを行いました。 12時前になり、いよいよ防潮鉄扉閉鎖訓練の見学です。

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事前に見学の注意事項を聞き、いざ橋の上へ移動。防潮鉄扉閉鎖中は橋の外へ出ることはできません。

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国道2号線が通行止めに。いよいよ24mの防潮鉄扉が動き出します。

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80度くらい回転しました。

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完全に閉鎖されました。検査の方が状況をチェックされています。24mと3mの防潮鉄扉が閉まった橋の上。 大阪湾からの風が心地よく吹いている、真夜中の音のない空間。 普段車がビュンビュン走っている橋の上を、今夜は歩くことができました。こちらも普段体験できないことでした。

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台風や高潮などで淀川の8本の橋で堤防から水が溢れる可能性があり、ゲリラ豪雨などにも対応するため、この訓練では600名以上の方が携わっているんですね。 やはり現場は違いますね。参加者の皆さんにも、実際に橋で行われる訓練を見て、感じていただきました。

場所:淀川大橋

日時:毎年7月第1土曜日~日曜日にかけて

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