唐人そば復活! 沖縄そばのルーツ、110年前の味を再現!

公開日 : 2018年06月02日
最終更新 :
筆者 : 菅原 啓
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沖縄名物と言えば、その名の通り「沖縄そば」。

そのルーツとなった「唐人そば」が今、復活しました。

沖縄そばの歴史は古く、初の沖縄そば屋とされる観海楼は、支那そば屋として1902年4月(明治35年)に開業しました。

これが最も古い沖縄そば屋になります。

経営者は宮崎県出身の福永義一という人物で、店を任されたのは大阪の支那料理屋から招聘された辮髪(べんぱつ)の清国人でした。

そして黒いスープ(醤油味)の唐人そばという通称で、観海楼は人気を博すことになります。

その後観海楼で働いていた比嘉氏が独立して、現在の味に近いかつお節を使用した「比嘉店」が開業します。

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今回、沖縄県内の沖縄そば店主でつくられた「沖縄そば継承発展の会」が初めての沖縄そば屋とされる「観海楼」の「唐人そば」を約110年ぶりに再現しました。

関係資料を元に約10カ月の試行錯誤を経て再現しました。

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先ずは2018年4月15日にそばじょーぐー(そば好き)約90人が試食しました。

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その90人は、毎年開催されている沖縄そばスタンプラリーの入賞者他が招待されました。

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今年第7回を数える沖縄そばのイベントです。

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今年の入賞者は5ケ月間で参加店舗20店を16巡半、334杯も食べられた強者です。

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沖縄そばの風味を残しつつ唐人が作る醤油味の黒いスープ作りは難しく、醤油ラーメン風にならないようします。

豚ダシ(豚骨、グーヤー肉汁)を使用し、煮立たせずじっくりと煮出したスープに濃口醬油と塩で味を調整します。

昔の麺は太かったと、年配の方々からの情報により特注の麺が作られました。

沖縄生麺協同組合と沖縄製粉、県工業技術センターが開発した伝統的な「木灰そば」の製法を活用して軟らかく、もちもちした食感の麺に仕上がっています。

具も資料からネギと豆粒大のグーヤー肉を使用しました。

その唐人そば6月1日から、誰でも食べれるようになりました。

沖縄そばのルーツを味わえる"ご当地グルメ"、観光の目玉の一つとすべく、賛同する沖縄そば継承発展の会の会員各店舗で味わうことができます。

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以下の9店舗にて「唐人そば」提供しています。(店舗により価格が異なります)

各店舗それぞれ醤油味の黒いスープを基にオリジナルのダシで仕上げてますので、食べ比べも良いですね。

○みよ家(嘉手納町嘉手納463-13)

○すば処 月桃(那覇市寄宮3-10-1 JAおきなわ真和志支店1F)

○民芸食堂(与那原町字与那原433)

○すかふぇゆっばたりあけもどろ(那覇市天久2-28-28)

○下地そば(那覇市真地41番地)

○大笑うふわらい(那覇市壺屋1-1-1 開南太平通り)

○うちなぁ家(那覇市泊3-12-14)

○おかあさん(糸満市座波1806-2)

○まーさむん家 麵そーれ(糸満市潮平590-4)

沖縄そば継承発展の会は会員以外の店舗でも、唐人そばをメニューにしたい店舗があれば相談に応じ、扱う店舗を増やしていこうと考えられてます。

沖縄の新しい味、スタートです!!!

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