沖縄の年中行事  ムーチー

公開日 : 2013年01月18日
最終更新 :

 平成25年もあっという間に3週目です。元日と成人の日の1月にある二つの祝日も終わりましたね。

しかし、旧暦で動くウチナーンチュにとって今は12月。明日は沖縄の年中行事のひとつ「ムーチー」の日です。「鬼餅」とかいてムーチーです。

旧暦の12月8日に行われる「ムーチー」は、厄払いや子供たちの健康を願う行事です。

地域によっては行わないところもあるようです。

 餅粉に黒糖などを混ぜて練り、サンニンの葉で包み蒸して完成するムーチーを、仏壇や神棚、ヒヌカンにそなえます。(ヒヌカンとは「火の神」、かまどの神様で台所におかれてあります。)

サンニンとは月桃のことです。今年は台風の影響で月桃の葉が少ないとか...。

子供の年齢の数のムーチーをひもで結んで吊り下げたりもします。

ムーチーを蒸した時に出る汁は、子供を食べにくる鬼を退治するらしく、玄関や家や敷地内の四隅にまく家庭もあるようです。

鬼はムーチーが嫌いなようです。というのもムーチーの由来というか、昔話というか有名なムーチーの民話が鬼退治の話なのです。

物語は鬼になってしまった兄を退治する妹の話です。

兄ではなく弟が鬼になる話も聞いたことがあります。

鬼は最後には崖から落ちてしまいます。

兄を退治しなくてはならない妹の気持ちを考えると複雑です...。

そんな妹が残した名台詞がこちら。

「上の口は餅を食べる口、下の口は鬼を食べる口」

ムーチー.JPG

明日はあちこちでサンニンの香りが漂っていることでしょう。

そしてムーチーの日は必ず寒くなるといいます。

ムーチービーサー(鬼餅寒)です。沖縄で年最低気温が観測されることが多い日です。

今年はというと二十四節季の「大寒」の前日ですね。

寒くなりそうです...。

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