『解体新書』の原本が見られる「津山洋学資料館」 ~津山城下町~

公開日 : 2022年05月14日
最終更新 :
筆者 : mami
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こんにちは。岡山特派員のmamiです。先月にひき続き津山城下を案内しますね。

出雲街道と交わる道には名前がついていました。ここは「西美濃谷小路」です。

ほかにも「札場小路」「長柄小路」など当時の街道の風景を伝える名前が残っています。

これらの小路を山側へ登れば千光寺、本蓮寺、連光寺など、かつて寺町を形成していた寺がいまも残っています

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街道沿いにある箕作玄甫旧宅です。

江戸幕末期の蘭学者、箕作阮甫が13歳まで過ごした家です。阮甫は、幕末蘭学の発展に寄与した人でペリーが持参したアメリカ大統領の親書を翻訳したり、ロシアとの交渉団の一員として長崎に派遣されるなど、日本の開国に際して大いに活躍しました。

その後も東京大学のもとである蕃書調所の教壇に立ち、多くの学者を輩出したそうです。

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箕作玄甫旧宅の東隣には、津山に関わった洋学者の功績や足跡を見られる津山洋学資料館があります。

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ここでは当時の書物の翻訳版や、洋学者の生涯が学べます。館内の写真撮影がNGだったのが残念でしたが、ここには多くの蔵書が展示されていて、なんとあの杉田玄白の『解体新書』の原本までありました!

教科書などの写真でおなじみなだけに思いがけず現物が見られてドキドキ。

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箕作玄甫旧宅の隣には和蘭堂(おらんだどう)というカフェがあります。

中に入ると土産物屋さんの一角にカフェがあるとうスタイルでした。

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写真を撮らせていただきました。

ここで売られている榕菴珈琲(ようあんこーひー)がお目当てでやってきました。津山藩の洋学者、宇田川榕菴がコーヒーに「珈琲」という当て字をあてたことから、名づけられたそうです。

私も100g、880円の珈琲をおみやげにしました。

■津山洋学資料館

・住所: 岡山県津山市西新町5

・TEL: 0868-23-3324

・FAX: 0868-23-9864

・開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)

・休館日: 月曜日(祝祭日の場合はその翌日)、祝祭日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)

・入館料: 65歳以上 200円、一般 300円、高校・大学生 200円 ※中学生以下は無料

・アクセス: JR津山線津山駅より東循環ごんごバス南廻り線で約10分/西新町バス停下車徒歩約2分/中国自動車道 津山ICから車で約15分 院庄ICから車で約20分

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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