日本の原風景のような「うたたねの里 いっぷく亭」でのランチ ~旧上斎原村~
カテゴリー:レストラン・料理・食材 投稿日:2020年6月 3日
岩井滝でマイナスイオンを浴びたあとは、のどかな里山の古い古民家でランチです。
自然に寄り添った人々の暮らしや温もりが今でも感じられる茅葺きの建物です。
深いひさしの下は太陽に遮られ、涼しい風が吹き抜けます。
上がり框で靴を脱いであがると、6人くらいは座れそうな大きな座卓がゆったりと並ぶ部屋が広がり、ソーシャルディスタンスは問題ありません。
窓から眺める周りの風景もこれぞ、日本の原風景ですね。
この抜群のロケーションもご馳走ですよね。
目の前の湿原をそぞろ歩く人をときどき見かけます。
注文をして待つ間に 「コチ、コチ...... 」と、音を刻む古時計。
見上げると、天井材の竹が100年以上という永い年月をかけて煤竹になっていました。
囲炉裏の煙で竹が燻されて、茶褐色や飴色に変色して趣がありますね。
この煤竹は希少価値のある竹で、古民家を解体したときには、高値で取引されているそうです。
煤竹の天井からは自在鉤がつり下げられ囲炉裏となっています。
あらら! 肝心の囲炉裏まで撮ってなかったわ~。
30分ほど待つとやってきました。
「いっぷく定食」といいます。
団子汁がおいしいと聞いたのでこれに決めました。
どれも上斎原村の郷土料理です。
山菜の天ぷらです。
ヨモギとふきの葉はわかったけれど、ほかは何だろう?と頭を捻りながらいただきました。
右の小鉢はワラビの酢の物。
わが家では作らない調理の仕方ですがおいしかったです。
上がり框に天ぷらの答えがありました。
ハーブというのは「ミント」です。
スズノコ(細長い竹の筍)とウドとタキミズナの炊き合わせ。
ウド以外は食べたことのない食材だけどおいしかったです。
夫は山菜特有のほろ苦さが苦手で食べられないのですが、これらは全く苦みがないといいながら食べていました。
堀ったばかりのタケノコは灰汁抜きをしなくてもおいしくいただけますよね。
それと同じで採ったばかりの山菜は苦くないのでしょうか?
窓から外をのぞいていると、お店のおばちゃんが山菜を採っていましたもの。
旬の素材がご馳走なので季節ごとに楽しめそうです。
次は囲炉裏に火をおこす季節に訪れてみたいです。
食事のあとは付近の散策です。
もう一棟茅葺き屋根の建物があります。
「うたかたの館」と看板があがっています。
建物の前の板囲いの中ではスズノコを焚いていました。
敷地の奥にも建物が......
「木地師の館」「炭焼き小屋」「森の学校」の看板がありました。
「木地師」というのは木工製品づくりを業とする人々のことです。
ここで木地師の生活ぶりや実際に木工製品づくりが体験できるみたいです。
でも、このご時世のせいか閉まっていました。
Uターンして湿原の方へ歩きます。
ふきがたくさん育っています。
この湿原で採れたての食材が調達できるのですね。
湿原全体の写真を撮り忘れましたが、八つ橋のような橋がかかり、水辺を散策できるようになっていました。
のんびりとした里山時間を過ごしました。
■うたたねの里いっぷく亭
・住所: 〒708-0601 岡山県苫田郡鏡野町上齋原赤和瀬1805-12
・電話番号: 0868-44-2488
・URL: https://www.kagamino.holiday/gourmet/entry-180.html
・営業時間: 9:00~16:00
・定休日: 4月上旬~11月末日までは定休日なし
※冬期(12月~4月中旬頃まで)は雪のため休み
・アクセス: 中国自動車道院庄ICから約40分