COVID-19:無料でもらえる朝食とランチ【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年05月13日
最終更新 :

NY市は5月に再開できない(涙)

2020年5月12日のデブラシオNY市長の記者会見によると、「今の入院者数等を鑑みると、NY市は5月に再開できない。6月になって状況を再度検証することになる」とのことで、5月の再開は予想どおり、延長。自宅待機も3ヵ月目ともなれば、ほとんどの人が収入が激減あるいは無収入の身。ニューヨーカー全員が、出費を抑えたい状況。利用したいのは、ニューヨーク市が無料で提供してくれる食事や食料です。

指定の公立学校で食事が無償で提供されている、Grab and Go(グラブアンドゴー)。名前を言ったり、身分証明書などを見せる必要はなく、誰でももらうことができます。指定の各公立学校で行われ、配布場所にはポスターが提示してあるはず。食事は、学校により指定場所に置いてある(無人)、またはドアから出してくれる(有人)など異なります。

NYCで行なわれている無料食事配布の情報を、日本人は知らない人が多いようなので共有したいと思います。

NYCフリーミール Grab and Go(グラブアンドゴー)

今週からは、ニューヨーク州が買い上げたミルクを使った乳製品が配布される予定が発表されていました。学校やホテル、レストランに卸していたミルクが、新型コロナウイルス感染防止対策の閉鎖で売り先がなくなり、廃棄しているのをニューヨーク州が買い上げ、加工メーカーでヨーグルトやチーズになって、配布されるというもの。どのようなものが配布されるのか期待して、もらいに行ってみました。

【もらった場所】ニューヨーク市 クイーンズ区

お近くの配布場所はこちらで検索してください https://www.opt-osfns.org/schoolfoodny/meals/default.aspx

【行った日】2020年5月12日(火曜日)

【配布内容】内容は毎日異なります。必要な数(家族人数)を聞かれます。

2020年5月12日(火曜日)朝食メニュー例

各種マフィン

ヨーグルト

新鮮なフルーツ

ミルク

Assorted Muffins

Yogurt

Fresh Fruit

Milk

5月12日(火曜日)ランチメニュー例

サンドイッチ(デリスタイル、チキン、ラップタイプのサンドイッチ)

野菜

フルーツ

ミルク

Assorted Deli Sandwiches / Wraps

Assorted Chicken Sandwiches / Wraps

Assorted Sandwiches /Wraps

Vegetables

Fruit

Milk

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2020年5月NY市クイーンズ区 Grab and Go(グラブアンドゴー)の内容 マスクももらえた! (C)Sara Aoyama

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2020年5月 NY市クイーンズ区 Grab and Go(グラブアンドゴー)の内容 ラップサンドを広げたところ (C)Sara Aoyama

【実際に貰ったもの】

●朝食

シナモンクランブル・マフィン 96g 1個

ストリング・チーズ(裂けるタイプ) 28g 1本

カットりんご 57g 1袋

低脂肪牛乳 236mL 1個

●ランチ

フライドチキンのラップタイプのサンド 1個

カットりんご 57g 1袋

さやいんげんの茹でたもの ミニカップ 1個

メニューに掲載されていたマフィンとヨーグルトを期待して行きました。乳製品はヨーグルト→チーズでしたが、チーズ好きなので満足。カットりんごは、甘くておいしい。ランチのラップタイプ(包んである)のサンドイッチは、フライドチキンがぎっしり詰まっていてびっくり。フライドチキンは柔らかく、想像以上。私はフライパンで加熱して、食べました。今までのGrab and Go(グラブアンドゴー)は、正直子供のおやつ程度で、ティーンエイジャーや大人には物足りない内容でした。今回から急にレベルアップして、うれしいですね。乳製品のチーズも美味でした。

特筆すべきは、マスクがもらえたこと。ニューヨーク市内では、現在もドラッグストアや薬局にマスクは品切れで、あったとしても高額。オンラインでオーダーしたものの、配達予定は6月中旬以降(遅いっ)。マスクが残りわずかで心細いところに、うれしい無料配布。ありがたくいただいて参りました。マスクの無料配布は公団住宅のそばが多かったので、公団住宅以外に住むものには、公立学校などに置いてくれるのはうれしく助かります。

Grab and Go(グラブアンドゴー)について

【提供時間】子供と同伴家族が受け取る時間は、月曜〜金曜 7:30am〜11:30am、

大人が受け取る時間は、月曜〜金曜 11:30am〜13:30pm。

【提供場所】NYC Free Meals 市内に400ヵ所以上(公立学校)

【料金】無料

【条件】身分証明書提示必要なし。個人情報をいう必要なし。

【提供内容】ただし、内容に変更、提供エリアにより内容が異なります。

朝食メニュー

ランチメニュー

以前の無料食料配布関連記事はこちら。

ニューヨークの実質的再開は、まだまだ先と思われます。恥じることなく、差し出された手につかまり、生き延びましょう。どなたかのお役に立つことを祈ります。無料食事配布情報、続けます!

全米で136万9964名、アメリカは世界一の感染者数。

NY時間2020年5月13日午前 1:32:26 時点の、感染症研究のエキスパート米ジョンズ・ホプキンス大学Johns Hopkins Universityの公式ウェブサイトによると、世界の感染者数は426万2799名。アメリカの新型コロナウイルス感染者数は136万9964名で、世界最多の感染国。アメリカはダントツの1位で、2位のロシアの約6倍の感染者数。3位スペイン、4位英国、5位イタリア、6位フランス、7位ブラジル、8位ドイツ、9位トルコ、10位イラン。アメリカ、ロシア、英国の大きな国がワースト上位を占めています。

日本の感染者数は現在1万5968名、死亡者数は657名、回復者数は8531名となっています。日本はニューヨークのように、爆発的には増えていません。

【新型コロナウイルス感染国ワースト5】2020年5月13日

世界の感染者数 4,262,799名(死亡291,981名)(回復1,493,661名)

1.アメリカ 1,369,964名(死亡82,387名)(回復230,287名)

2.ロシア  232,243名(死亡2,116名)(回復43,512名)

3.スペイン  228,030名(死亡26,920名)(回復138,980名)

4.英  国  227,741名(死亡32,769名)(回復1,023名)

5.イタリア  221,216名(死亡30,911名)(回復109,039名)

日本 15,968名 (死亡 657名) (回復8531名)

■参照記事

Johns Hopkins University. NY時間2020年5月13日午前 1:32:26 時点のデータによる

2020年5月12日現在 ニューヨーク州感染者数33万8485名

2020年5月12日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は33万8485名。死亡者数は2万1845名。ニューヨークは世界の感染の震源地となり、アメリカは感染国ワーストワン(恐怖)。

ニューヨークシティで、感染者数が多い順番は、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランド。いずれも人口密集地であることから、感染者数が連日増加しています。私の住むクイーンズ区は、人種のるつぼニューヨークシティの中でも、特に多様な人種が集まるエリア。5万7000人を超え、感染率はNYCの中で約31%とトップ。しかもエルムハースト病院(Elmhurst Hospital,Queens,NYC)の医療現場の惨さが世界中に伝わっています。いわば、世界一の感染拡大地域で、私はまだ生き延びています(泣)。マンハッタン区の感染者数が少ないのは、お金持ちはすでに、セカンドハウスを持つほかの州や、他国へ移動済みだからです。( )内は前日の数。

クイーンズ区:57,391名( 57,180名)

ブルックリン区:50,331名( 50,072名)

ブロンクス区:41,441名( 41,296名)

マンハッタン区:24,191名( 24,062名)

スタテン島区:12,769名( 12,747名)

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

5月12日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:感染者数 338,485名(337,055名),死者数  21,845名(21,640名)

・感染者数内訳(主なエリア) 

ニューヨーク市:感染者数 186,123名(185,357名),死者数  14,299名(14,200名)

NY市の内訳

クイーンズ区:57,391名( 57,180名)

ブルックリン区:50,331名( 50,072名)

ブロンクス区:41,441名( 41,296名)

マンハッタン区:24,191名( 24,062名)

スタテン島区:12,769名( 12,747名)

ナッソー郡:38,434名(38,337名),死者数 2,453名(2,425名)

サフォーク郡:37,062名(36,911名),死者数 1,704名(1,689名)

ウエストチェスター郡:31,472名(31,384名),死者数 1,360名(1,349名)

ロックランド郡:12,504名(12,484名),死者数 427名(421名)

○ニュージャージー州:感染者数  140,743名(139,945名),死者数 9,508名(9,310名)

○ペンシルベニア州:感染者数  57,991名(57,154名),死者数 3,806名(3,731名)

○デラウェア州:感染者数   6,737名(6,565名),死者数 235名(225名)

○ウエストバージニア州:感染者数  1,371名(1,366名),死者数 57名(54名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 13,488名(13,312名),死者数 1,046名(1,034名)

○プエルトリコ:感染者数  2,299名(2,256名),死者数 114名(113名)

○バージン諸島:感染者数  69名(69名),死者数 6名(5名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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