NY州でドライブスル―型検査施設の設置【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年03月15日
最終更新 :

2020年3月14日現在ニューヨーク州感染者数613名

2020年3月14日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は613名。

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

3月14日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:613名(421名)

【感染者数内訳】

ニューヨーク市:269名(154名)

ウエストチェスター郡:178名(158名)(ニューロシェル「封じ込めエリア:3/15〜25」は現在も有効)

ナッソー郡:79名(51名)

サフォーク郡:41名(28名)

ロックランド郡:12名(9名)

サラトガ郡:3名(3名)

アルスター郡:5名(5名)

オレンジ郡:6名(3名)

ダッチェス郡:4名(3名)

オルバニー郡:5名(2名)

モンロー郡:2名(1名)

デラウェア郡:1名(1名)

ハーキマー郡:1名(1名)

ブルーム郡:1名(1名)

シェネクテイディ郡:1名(1名)

タイオガ郡:1名(新規)

トンプキンス郡:1名(新規)

エリー郡:1名(新規)

【死者数内訳】

ニューヨーク市:1名(新規)

ロックランド郡:1名(新規)

○ニュージャージー州:感染者数 69名(50名),死者数1名(1名)

【感染者数内訳】

バーゲン郡:25名(13名)

カムデン郡:2名(1名)

パサイック郡:2名(1名)

ハドソン郡:5名(1名)

ユニオン郡:1名(1名)

モンマス郡:8名(5名)

ミドルセックス郡:10名(2名)

バーリントン郡:3名(2名)

サマーセット郡:1名(1名)

エセックス郡:7名(1名)

モリス郡:3名(1名)

オーシャン郡:1名(新規)

マーサー郡:1名(新規)

【死者数内訳】

バーゲン郡:1名(1名)

○ペンシルベニア州:47名(33名)

【内訳】

バックス郡:3名(2名)

チェスター郡:2名(1名)

デラウェア郡:6名(4名)

モンロー郡:3名(3名)

モントゴメリー郡:20名(17名)

ウェイン郡:1名(1名)

フィラデルフィア郡:4名(3名)

ノーサンプトン郡:1名(1名)

パイク郡:1名(1名)

アレゲニー郡:2名(新規)

カンバーランド郡:3名(新規)

ワシントン郡:1名(新規)

○デラウェア州:6名(4名)

【内訳】

ニューキャッスル郡:6名(4名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:8名(4名)

○プエルトリコ:3名(新規)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

トランプ大統領は、新型コロナウイルスに非感染

トランプ大統領は3月7日ブラジルのボルソナロ大統領と首脳会談を行いましたが、同席していたブラジル政府の高官2名が新型コロナウイルスに感染していることが判明。新型コロナウイルスは、イランの副大統領、フランスとスペインの閣僚、カナダとスペインでは首相夫人と各国の政府関係者の間で感染が発表されています。

アメリカのメディアの関心事は、ブラジル政府高官と同席し、並んで記念撮影や握手をしたトランプ大統領の感染についてでした。トランプ大統領の主治医によると、米大統領が検査を受けた結果、3月14日(土)夜「陰性(感染していない)」と発表しています。

■参照記事

White House Says Donald Trump Tests Negative For Coronavirus HuffPost

日本から米国への入国について

■3月24日追記 

2020年3月21日米国疫病予防管理センター(CDC)は、日本を含む5カ国について新型コロナウイルスに関する旅行健康情報をレベル2(強化注意レベル)からレベル3(不要な渡航延期勧告)に引き上げました。今回のレベル引き上げによって、日本から米国への入国者は、入国後14日間は自宅等で待機の上、健康状態を観察し、周囲の者と距離を置くこと(social distancing)が求められます。

参照記事

COVID-19 in Japan- CDC 米国疫病予防管理センター

在ニューヨーク日本国総領事館によると、3月14日NY市当局のガイドラインは改定され、帰国後14日間の自宅待機の対象国から日本は外されました。3月14日以前は、日本から米国に帰国後14日間の自宅待機が必要だったのです。現在は日本からアメリカへ帰国した場合、14日間の自宅待機は必要ありません。

■参照記事

米国帰国後、14日間の自宅待機が必要な国(日本は対象外になった)

CDC(Centers for Disease Control and Prevention)

ドライブスルー型の検査施設

ニューヨーク州で最も感染者数が多いウェストチェスター郡で、日々感染者数が増加し、前日より20名増え178名になりました。緊急事態に伴い、3月13日(金)ウェストチェスター郡ニューロシェル市内に、ドライブスルー型の検査施設が設置されました。ドライブスルー(自家用車に乗ったまま利用)は、ファストフード店、銀行、映画とアメリカ人に馴染み深いもの。個々の密室が作られるので、感染を防ぎたい場合は有効といえます。

テレビで検査官の防護服姿を見た時には、違和感にビックリ。SF映画やドラマでなくて、実際に世界中で起こっている現実。悪夢を見ているようで信じられませんが、現実として受け入れなければいけないのでしょう。

ドライブスルー型検査施設の設置についてアナウンスがあったのは、現在ウェストチェスター郡ニューロシェル市内とロングアイランドですが、感染者が増えているニューヨーク市内5区(マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランド)にも設置されるのではないかと予想されます。ただし、地下鉄で便利に移動できるためマイカーを持たない住民が多いマンハッタンやクイーンズ住民は、ドライブスルーでの検査はどうするのか課題があります。

【ドライブスルー型の検査施設について】

●3月13日にウェストチェスター郡ニューロシェル市内に、ドライブスルー型の検査施設を設置。

●同様のドライブスルー型の検査施設を、来週ロングアイランド(ナッソー郡とサフォーク郡で感染者数が多い)にも設置。

●新型コロナウイルスの検査の優先順位の高い人は、高齢者(50代以上)で肺疾患、心臓疾患、癌患者、糖尿病患者、自己免疫疾患者など。

新型コロナウイルスの影響について、ニューヨーカー(ブルキナ・ファソ出身のアメリカ人女性)に聞きました

新型コロナウイルスの大流行は、現在全世界で一番の関心事で、大きなダメージです。玉石混交の情報が飛び交うなかで、実際にニューヨーカーはどう考え、行動しているのか伺いました。回答してくれたのは、20代の西アフリカ ブルキナ・ファソ出身のアメリカ人女性Hさん(学生)。

回復した人たちの衛生ルールや真似すべき行いに従えば、新型コロナウイルスは早く解決する

1.あなたの新型コロナウイルス対策について教えてください。

ハンドサニタイザー(アルコールを主成分とした除菌剤)を、常時バッグに携帯。

手袋を使用。

温かい飲み物。

大げさな身体的接触(ハグなど)は避ける。

2.仕事や生活に対する支障はいかがですか。

精神症(妄想)気味。

恐怖心。

3.新型コロナウイルス情報を何から得ていますか。

おもにソーシャルネットワーク、いくつかのYouTube例えば"France24"など。

4.アジア人に対する差別をどう思いますか(新型コロナウイルスが発生した中国人およびマスクの習慣があるアジア人に対して)。

非常に意味がないと思います。アジア人は、アメリカ人、ヨーロピアン、同じように差別を受けているはずのアフリカ系にさえ、差別を受けています。人々はこのような差別を止め、「世界的な問題」である新型コロナウイルスの特効薬を見つけることに集中すべきです。

5.新型コロナウイルスはいつ終結すると思いますか。

多くの人たちが、新型コロナウイルスから回復しています。回復した人たちの衛生ルールや真似すべき行いに従ってはいかがでしょうか。皆がアドバイスに正しく従えば、新型コロナウイルス問題は、早く解決するでしょう。

6.故国のブルキナ・ファソの状況について教えてください。

ブルキナ・ファソでは、2例の感染者がいます。彼らはカップルで、フランスへ旅行に行った時に感染したようですが、現在は回復しているようです。

まだ先の見えない、新型コロナウイルスの終結。ニューヨーカーはどう感じているのか、引き続き生の声をお届けしたいと思います。

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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