ハリケーン被害への支援、そして未来の探索。希望のサインが人々を繋ぐ
10月末にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン、サンディ。ニューヨークでも数日間に渡る停電、家屋の損傷、交通網のマヒ、トンネルの水没など例を見ない大被害に見舞われた。
1ヵ月半経った今でも、被害が深刻だったダウンタウン区域では、一部で電話線の復旧が遅れている。
マンハッタンとニュージャージー州を結ぶパストレインでは、ホーボーケンへの運行を見合わせ、
人々は別ルートでのバス通勤を余儀なくされている。一昨日はダウンタウンにあるコンラッドホテルのスタッフと話をしたが、彼女はホーボーケンの家に住めなくてオフィスのあるマンハッタンに仮住まいをしているそうだ。
師走のニューヨークは今クリスマス商戦の真っ最中。街中を歩いているとイルミネーションのきらめきの中にも今なお、ハリケーンのもたらした多大な被害へのお見舞いメッセージや、復興支援のサインボードが目にする。
タイムズスクエアの広告看板でも、寄付金の呼びかけ、そしておなじみの「凍える自由の女神」をモチーフにした不要のコート提供を募るコート・ドライブが目をひいた。
今年で24回目を迎えるコート・ドライブは、ホームレスにコートを贈ろうという支援プログラム。
ハリケーンによる被災者を考慮して、今年は募集告知を早めることに決めたそうだ。
市内の回収スポットを覗いて見ると、通勤途中のニューヨーカーが次々と現れ、袋にいれたコート類を置いていく。
政府、民間団体、企業、市民が一丸となった全面的な支援体制。その固い結束と互助の精神が街中にあふれているようで、厳冬のニューヨークにいながら、なんだかほのぼのとした暖かい気分になった。
今年のニュースの中には未来に向けた明るい話題もあった。8月6日にNASAの火星探査機キュリオシティが、成功率50%と言われながら無事に着陸。その瞬間を見守っていたNASAの職員や世界各国の人々が、いっせいに歓声をあげ、抱き合い、肩をたたきながら喜びを分かち合っていた映像は記憶に新しい。
タイムズスクエアの東芝のスクリーンでは、定期的にキュリオシティから送られる写真を公開している。
「未知との遭遇」ではないけど、今に何か大発見の写真が、ここニューヨークのタイムズスクエアで見ることができるのでは、という期待にちょっとワクワク。
次回は、クリスマスモード全開中のマンハッタンの街中の様子をお届けする予定。
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