ハーレム初級編(上) 〜3時間ウォーキングツアーに挑戦

公開日 : 2006年06月05日
最終更新 :
案内する堂本女史.jpg

昨年の「ハーレム入門編」(過去のコラムを参照)では、自分の足で歩いたハーレムを紹介してみた。しかし、読み返してみると、125丁目のハーレム目抜通りをぶらぶら歩き、目に映ったものに対する、ごくありきたりな感想にとどまったように思う。今回はハーレム在住のライター、D女史の力を借り、ハーレムをより奥深く掘り下げて紹介してみたい。

さしあたっては彼女の手作りウォーキングツアーに参加するのが手取り早そうだ。

このツアーは参加者を4人までに限定し、135丁目からスタート。ここを起点にハーレムエリアを歩き回り125丁目が終着地点、まさに歩け歩け大会になる。老若男女問わないが、足腰に自信のある人(痛風、ぎっくり腰気味の人はつらいかも)にはお勧め。もっともツアーバスを乗り降りするよりこちらのほうが楽、という声も聞かれる。

私がツアーに便乗させてもらった土曜日は、日本から観光で来たという若い女性二人のみ。NYは初めてということだが、その初体験の観光にハーレムを織り交ぜるというのも昔はなかったことだ。十数年前、私のNY初体験は、お決まりの自由の女神に、ミュージカルは「コーラスライン」、メトロポリタンで美術鑑賞、エンパイアの展望台に上り、ソーホーやヴィレッジでお買い物。というおのぼりさん型行動。ハーレムは危険で観光客が近寄るところではないというのが、当時の一般的な認識だった。しかし時代は変遷し、治安が大幅に改善された今では、クリントン元大統領がオフィスを構えるなど話題を呼び、中高所得者流入の過渡期を迎えている。その一方でNYならではの醍醐味、「ハーレムのブラックカルチャー」は今も変らず健在で、ありきたりの観光スポットより、こちらに行ってみたいという人が増えてきているようだ。ガイドブックや大手旅行会社がツアーにこのハーレムを取りいれ始めていることから人気の高騰が伺える。

さてツアーの集合場所は、135丁目駅のションバーグ黒人文化リサーチ前。広い大通りをはさんで病院もあるこのエリアは、商業というより行政地区の要素が色濃い。ここでまず、簡単なハーレムの地理、人口、民族構成などの説明を聞き、ウォーキングツアーがスタートする。(次回へ続く)

(写真はハーレム高級住宅街をガイドするD女史(左)。黒人のみならず、白人の居住や、投機目的で物件を買う人も増えているらしい。中には1億はくだらない物件もあるとか。確かにこんなおしゃれなアパートだったらハーレムに住んでもいいかも。いやその前に1億はどうする..)

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