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メキシコ湾原油流出事故の現状

カテゴリー:生活・習慣・マナー 投稿日:2010年7月31日

4月21日にメキシコ湾での原油流出事故があって早3ヶ月が過ぎました。
事故直後はいろいろな方面から、生活に影響はないのか、など色々ご心配をいただきましたが、普通にくらす一般市民にとっては特に大きな影響も感じられず、普段とまったく変わりない生活を送り、危機感もまったくない恥ずかしいくらいの状況であったというのが実際のところです。

とはいえ、だんだんと市民運動の声がとどいてきたり、街のあちこちに『Save the Gulf』というサインが現れたり、海岸や川岸に流れ着いた原油の除去作業のボランティア募集の広告が出たり、などと原油と同じようにジワジワと生活圏内にしみこんできています。

そんな中、心を痛めるニュースが。

原油流出が原因で漁が制限されたことでまっさきに仕事を失ったのは漁業関係の人たち。そんな人たちが生活苦におちいり、飼っていたペットをシェルターに持ち込むケースがとても増え、家を失った犬や猫たちがとても増えているというのです。
シェルター側もこの現状に、仕事を失った漁業関係の、沿岸部の居住者たちに、無料でペット医療を提供したり、フードなどの必需品も提供するという働きかけをしているそうですが、それでもシェルターにやってくるかわいそうなペットたちが後を絶たないそうです。Louisiana SPCAはある程度期間が過ぎたら安楽死をさせる制度のあるシェルターのため、ここからARNO(Animal Rescue New Orleans)が安楽死される前にペットを引き受け、里親探しをする活動をしています。

人間の起こした事故で環境が破壊され、たくさんの野生動物や生物が命を落とすことも大変心苦しいですが、人間の勝手で飼われ、人間に頼って生きて来た犬や猫たちが、人間の起こした事故によって仕事を失った人間により捨てられる、という事実は哀しすぎます。

http://la-spca.org/Page.aspx?pid=469

未だ、「スーパーから魚が消えた」という現象は起きていないのでともすれば無関心になりがちですが、こういうニュースを聞き、どれだけ事故の影響が大きかったのかやっと認識しました。
そしてこの問題は原油が海から消えるまでの膨大な時間、ずっと続いて行くのであろうし、原油が消えてからも破壊された生態系のためにあとからしわ寄せが来るのでしょう。来年、再来年、ニューオリンズの自慢のシーフードがどうなってしまうのかも心配です。

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石川 麻里子

アメリカ・旧ニューオリンズ特派員の石川 麻里子が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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