春日若宮十五社巡り

公開日 : 2019年01月17日
最終更新 :
筆者 : 大向 雅
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さて、春日大社の二の鳥居から、本殿へのお参りにつきましては以前にも書かせていただきましたのでサラっといきますが、この二の鳥居の手水舎で手と口を清めて頂いてから、祓戸(はらえど)神社で身のケガレを祓っていただいてから本殿に向かうということはとても大切なことですので、ここでも念のために書いておきます。

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今回は本殿ではなく、南側にある若宮神社を拠点として、15ヶ所の神社及び遥拝所を巡る「若宮十五社巡り」を紹介いたします。この十五社には人が一生の間に出会うであろう様々な難所をお守りくださる神々がご鎮座されています。

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写真にありますように生命、成長、勇気、財宝、衣食住...夫婦円満まで様々なことに対応していただけそうで、何ともありがたい事です。

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若宮十五社めぐりご希望の方は、夫婦大國社で受付を済ませていただき、玉串札を受け取ります。各神社、遥拝所にお参りし、その玉串札を一本ずつ納めていきます。15番目にあたる夫婦大國社に戻り、十五社満願の奉告をしていただきます。これが一連の流れということになります。受付時間は9時~15時となっておりますのでお間違えの無いようにしてください。

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第一番納札所の若宮神社は春日大社の4柱の御祭神のうち、第三殿に祀られる天児屋根命(アメノコヤネノミコト)と第四殿に祀られている比売神(ヒメガミ)ご夫婦の子供神、天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)が御祭神です。12月にある春日若宮おん祭は、この若宮様をお迎えして執り行うので、この名前がついています。

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ここから15社すべてを解説しますと大変な量になりますので、抜粋して紹介いたします。

こちらは第三番納札所の兵主(ひょうず)神社と、第四番納札所の南宮(なんぐう)神社です。御祭神はそれぞれ大巳貫命(オオナムチノミコト)と金山彦神(カナヤマヒコノカミ)です。なんだかんだ言っても皆さまが気になる「健康」と「金運」にご利益があるとされていますので、しっかりと顔を覚えて頂きたいところですね。

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15か所の中で、一番高台にあるのは十一番納札所は紀伊神社です。御祭神は五十猛命(イタケルノミコト)と妹神である大屋津姫命(オオヤツヒメノミコト)と抓津姫命(ツマツヒメノミコト)です。こちらの神様は日本国にたくさんの種を蒔き、国土を青々としてくださいました。古代より紀伊国(かつては木の国=現在の和歌山県)に鎮座されているという記述が日本書紀にみられます。

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紀伊神社から少し下がったところに第十二番納札所の伊勢神宮遙拝所(ようはいしょ)があります。遙拝所といいますのは、遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むための場所ということです。十五社巡りには、枚岡神社と、春日明神を合わせた3ヶ所があります。

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最後に紹介するのは十五社の中でも最もパワーがありそうな、第十四番納札社の金龍神社です。金龍大神が御祭神ということで、金運などをアップさせるといわれ、そのご利益にあやかろうとする参拝者がたくさん来られます。

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しかし本来は元弘の変において後醍醐天皇側が敗走することになった際、この地で鏡を奉納され、天下の安定を願って祈りを捧げられ、天皇の御住まいをあらわす禁裡(きんり)殿が建てられたことが神社の創建の由来であるともいわれています。禁裏が時代と共に金龍になっていったという説もあり、たんなる金運UPということだけではないパワースポットであることは間違いありません。

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特別な行事でもない限り、こちらのエリアは比較的空いていますので、さまざまな神々がおわす何とも言えない空気を肌で体感しながら、ぜひ十五社を丁寧に巡っていただきたいと思います。

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