金閣と銀閣が建ち並ぶ霊山寺
今回は奈良市の霊山寺(りょうせんじ)を紹介いたします。「れいざんじ」と読まずに「りょうせんじ」と読むのがいかにも仏教寺院らしい読み方ですね。
参道には大辯才天と書かれた扁額が掛った大きな鳥居があるので、一瞬入り口を間違えたのかと錯覚してしまいますが、参道の鳥居をくぐりますと、いわゆる「守り本尊」と呼ばれる仏像がずらりと立ち並んでいるので、一気にお寺の雰囲気が出ます。
向かって右側の「子」を守護する千手観音菩薩から左側の「戌・亥」を守護する阿弥陀如来までの八体の仏像が並んでいますが、ちょっと新しすぎますね。
少し歩いたところで見上げると、木立の中に何やら変わったものが建っています。何となく天体観測の施設のようにも見えますが、こちらはれっきとしたお堂なのです。
少し写真だと分かりにくいかも知れませんが、こちらは大辯才天(だいべんざいてん)が祀られている、金箔貼りの黄金殿。
そして王龍神(おうりゅうじん)を祀る銀色に輝く白金殿...つまり銀ではなくプラチナ箔貼りのお堂なのです。本当の銀箔ならば酸化して真っ黒になってしまうのだそうです。
両方ともに宝形造の屋根が付いたお堂ですが、厳重なアクリル製のケースに守られていますので、めちゃくちゃ写真が撮りにくいのが悩み...。
このお寺はいったい何なの?どう見ても成金趣味の嘘くさい雰囲気が漂ってきて、いかにもお金儲け目的のお寺みたいな感じが漂っていますが、ここからが地方のインチキ寺とは違うところ♪
目の前に現れたのはこちらの本堂。鎌倉時代の建築で、国宝に指定されていますし、ご本尊の薬師三尊像は平安時代の作で、すべて重要文化財に指定されています。周りを取り囲むように立つ十二神将や四天王も小さな像ではありますが躍動感にあふれた素晴らしいお像ばかりです。
霊山寺の境内は、この本堂からまだ1Km先にある奥ノ院まで続く広大なもので、続きはまた次回に。
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