子守明神と称される率川神社

公開日 : 2018年10月04日
最終更新 :
筆者 : 大向 雅
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今回は、傳香寺さんの北隣にある率川(いさがわ)神社を解説。

こちらは推古天皇元年(593)に、大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が勅命によって創建されました。今となっては町の中にありますが、奈良市の中では最古の神社とされています。

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本殿は一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の社殿を南向きに三殿並列させたもので、主祭神には初代・神武天皇の皇后であられる媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)左側には父神の狭井大神(さいのおおかみ)、右側には母神の玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)をお祀りされています。

このように中央にお祀りするお子様を両親がしっかりとお守りになられているような姿で鎮座されることから、「子守明神(こもりみょうじん)」と称されていて、安産、育児、生育安全、家庭円満の神様として信仰されています。

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父神の狭井大神は病気平癒、家内安全の守護神で、桜井市にあります大神(おおみわ)神社の摂社狭井神社の御祭神です。大物主大神の荒魂(あらみたま)であるとされ、その子どもが媛蹈鞴五十鈴媛であったということから、率川坐大神御子(いさがわにますおおみわみこ)大神社の名で「延喜式」にも記載されています。

正直いって、神話の世界を古事記と日本書紀で比べると、同じ神様であっても、まったく違う名前で表記されたり、その系図に関しても全く同じではありませんし、そもそものお名前もとても難しくややこしいですから、一般の方々はサラ~っと聞き流しておいて頂ければと思います。

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さて、境内にはこのような石が置かれています。「カエル石」と呼ばれるこの石、何かとご利益が有るのです。蛙は一度にたくさんの卵を産むことから繁殖力・命の再生・豊富・裕福のシンボルとされている他、「カエル」という語呂が「お金が返る」「若返る」「無事帰る」などに通じることから縁起が良いと言われています。

皆様も参拝の際は、健康回復や旅行の安全、金運向上などのご利益を願ってカエル石を撫でて頂けたらと思います。

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