北イタリアの州、ヴァッレ・ダオスタ 時間がゆっくり流れるモンテ・ローサとマッターホルン
皆さん こんにちは!
ヴァッレ・ダオスタは州都のアオスタは暑かったですが、ほかの場所は20度弱くらいで長袖を着て過ごしてます。
暑いのが苦手な私にはとても快適です!
今回はヴァッレ・ダオスタの東側の山とその周辺を紹介します。
ちなみに前にもヴァッレ・ダオスタは1850年くらいまでフランス語で話されていたというのを書きましたが、そのため地名がフランス語なところが多いです。
彼らの方言もフランス語からきてるそうです。
Monte Cervino(モンテ・チェルビーノ, マッターホルン)
日本ではマッターホルンと呼ばれていますが、イタリア語ではモンテ・チェルビーノと言います。
スイスとイタリアにまたがっている山です。
ここからスイスのZermat(ツェルマット)にも行くことができます。
アオスタからバスでChatillon(シャティリオン)まで行き、そこからチェルビーニア行きに乗り換えます。
今回私はマッターホルンまでは行ってないんですが、麓にあるLago blu(ラーゴ・ブル、青の湖)に行きました。
青色にも見える湖の後ろに見えるマッターホルンはとてもキレイです。
インスタ映えもしますね!
マッターホルンの近くではChamois(シャモワ)でバスを降り、ロープウェーで上がるとBuisson(ブッソン)に着きます。
ヴァッレ・ダオスタで一番高い場所にある町で、トレッキングをする人たちでにぎわっています。
Monte Rosa(モンテ・ローサ)
モンテ・ローサはピエモンテ州との境にあり、スイスとイタリアにまたがっています。
マッターホルンの手前くらいの山までをモンテ・ローサと呼び、山単体というよりは山脈です。
モンテ・ローサという名前はローサはイタリア語でバラという意味もありますが、ピンク色でもあり、岩が赤みがかっているからや夕焼けに当たると赤く染まるからなのかと思いがちですが、実はローサというのはヴァッレ・ダオスタの昔の方言で"氷"という意味でそこからきているようです。
アオスタから電車またはバスでPont Saint Martin(ポン・サン・マルテン)まで行きGressoney(グレッソネー)行きのバスに乗り換えます。
ポン・サン・マルテンにあるローマ時代の橋。紀元前25年くらいに作られた橋で、今でも使われています。
ローマ時代の石畳みが今も残ってます。
モンテ・ローサの近くはスイスのドイツ語圏との境なので、ここはほかのヴァッレ・ダオスタと違って昔はドイツ語を話していたようです。
この地域はWalser(ヴァルセル)というスイスのヴァレー州の人たちが1000年くらいに住みついたようです。
そのあと1500年くらいにもヴァレー州からきたようです。
その頃は今よりも暖かくスイスとも行き来があったようですが、1600年くらいから寒くなり行き来ができなくなり、古い文化が残ったようです。
今でも10グループが残っていて、1000年くらいのオリジナルのグループから1500年の新しいグループまでいろいろだそうです。
ちょっと住んでいる人もほかのヴァッレ・ダオスタと違ったドイツ系ぽい人も多い気がします。
ここにはヴァッレ・ダオスタの家の特徴、石造りの家もありますがstadel(スターデル)と呼ばれるヴァルセルの家をまだ見ることができます。
スターデルは土台は石ですが、家は木でできています。
ヴァルセルの特徴的な家
こちらはヴァッレ・ダオスタの特徴的な石造りの家。
私はGressoney-Saint-Jean(グレッソネー・サン・ジャン)に泊まりました。
今まで滞在したほかの町と比べてこの地域は懐かしい感じも残っていて、町の感じも統一されていてとても気に入りました。
お花もあちこちに飾られていてとてもかわいいです。
ここはゴルフもできます。
グレッソネー・サン・ジャンの町の中心。
中心から少し離れただけで、牛やヤギが放牧されていてヤギは怖がりもせず近寄ってきます。
運がよければ牛の団体が道路を歩いて牧場まで行くのも見られます!
モンテ・ローサへは一番近くの町Stafal(スターファル)に行きます。
そこからロープウェーに乗ります。
Sant'Anna(サンタ・アンナ)は地元の人がおすすめする場所でここからモンテ・ローサが一望でき、とてもキレイに見える場所です。
カウベルをつけた牛が放牧されていたり、小さな教会があったりとてもリラックスできる場所です。
午前中に行くのがおすすめです。
午後はモンテ・ローサに雲がかかってしまうことが多いようです。
スターファルからもうひtpつのロープウェーでサンタ・アンナの反対側、Gabiet(ガビエ)に行けます。
かなり長いロープウェーでした。
ガビエに着くと牛の群れが迎えてくれます!
ここからさらにpasso dei salati(パッソ・デイ・サラーティ)やさらにその上のStolemberg(ストレンベルグ)までロープウェーを乗り換えて行くことができます。
私は今回ガビエまででしたが、Lago Gabiet(ガビエ湖)や、氷が残っているところまで散歩することができます。
山登りを守ってくれるんでしょうか、山には小さな教会があります。
Gressoney-La-Trinité(グレッソネー・ラ・トゥリニテ)からGressoney-Saint-Jean(グレッソネー・サン・ジャン)まで6kmを歩く小道もあります。
サン・ジャンより少し大きく、とてもかわいい町のグレッソネー・ラ・トゥリニテ。
往復を歩くのもいいですが、ラ・トゥリニテまでバスで行ってサン・ジャンまで緑の小道を下って行く方法もあります。
古いヴァルセルの家があったり途中の小さな村を見たりしながら歩くので楽しいです。
場所によって雰囲気も変わるし山の景色も変わりとても興味深い州です。
バスで知り合ったイタリア人の夫婦はヴァッレ・ダオスタが大好きで毎年来ているそうです。
いろいろなトレッキングコースがあり毎年同じ場所でも違うコースを周ったりして楽しんでいるようです。
2回に分けてヴァッレ・ダオスタの自然を紹介しましたが、どこか気に入って行ってみたいなぁと思ってもらえたらうれしいです。
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
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