再解放4日でまた閉まってしまったカポディモンテ公園
皆さん、こんにちは！
ナポリは毎日快晴で過ごしやすい季節になりました！
2020年5月18日からフェーズ2の第二段階に入ったことをこの前お知らせしましたが、カポディモンテ美術館に隣接している公園の方が18日再解放してその4日後の22日の夜に再閉鎖を決めました......。
カポディモンテ美術館
こちらの公園はナポリ王ボルボン家が建てたカポディモンテの王宮の中にあった狩り用の森を公園にして開放しています。
なのでカセルタの庭園のような感じではなく自然がそのまま残っています。
公園の中には昔カポディモンテ焼きの工房だった場所に今でも陶芸を教えるイタリアでも数少ない高校があったり、昔の馬を訓練していた場所などがあり、緑が多くてとても空気のいい場所です。
昔のカポディモンテ焼き工房があった場所にある陶芸などを教える専門高校
今でも多くの人がジョギングやヨガ、ピクニック、サッカーなどをしに訪れる人がたくさんいてナポリ市民に愛されている場所です。
私も近所に住んでいるので、再解放をとても楽しみにしていました。
去年の大雨で封鎖されていた場所もこの2ヵ月のロックダウン中も修復をしていて開放されましたし、開放後は毎朝散歩しに行っていたので、昨日の夜突然閉鎖されることをニュースで知り、とてもショックです。
理由はというと、再解放後はマスク着用、ピクニックやサッカーなどの団体競技は禁止、ヨガなどは1m以上の間隔を置いてすること、など決まりがあったのですが、決まりを守らない人が多く、サッカーボールなど隠して持って入って遊んでいたり、マスクを外してソーシャルディスタンスなしで話していたりする人がいて感染する恐れがあるということだそうです。
それと、それを取り締まる人がいないということ。
カポディモンテの公園の方には定年になった美術館で働いていた人などが入口付近にいるだけです。
軍の車や馬に乗った警察官がたまに公園内を見回るくらいです。
カポディモンテ美術館には私設ガードマンがいて周りを見回りしているんですが、公園の方も見回りをするという契約ではないようで、それを今回特別に公園の方も見回りをして欲しいと要望しているようですが、そうなると人員も増やさなければならないしまだいろいろ決めることがあるそうで、とりあえず閉鎖することにしたそうです。
私はいつも朝早く行くのでジョギングする人など少人数で、誰もいない場所なども多かったです。
19時半閉園で、この時期20時でもまだ明るいので18時過ぎにたまに行くこともあったんですが、そのときは確かに人も多くてサッカーなどをしている人や、ボールを入口で没収されている人も見かけました。
カポディモンテの地域にはたくさん病院があるのですが、この地域は昔、空気もキレイで肺の病を患う人がリハビリに来るような場所だったそうです。
そんな場所なので今新型コロナウイルスの時期にはとてもいい場所なんですが、本当に残念です。
ナポリ市長はこの閉鎖についてはとても広い公園だし肺にもいいといわれている場所を閉鎖するなんてと、とても怒っていてすぐに再解放するようにいっています。
6月2日にカポディモンテ美術館は開きますが、そのときに一緒に公園も開くのかその前に開くのかどうなのかはまだ決まっていないようです。
カルロス3世もマスクをつけて気をつけてるし、やはり一人ひとり気をつけて決まりを守って自由に歩けるようになりたいですね。
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
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