【カセルタ】修復したばかりの狩り用の宮殿 レッジャ・ディ・カルディテッロ

公開日 : 2019年07月31日
最終更新 :
筆者 : Nakky

みなさん、こんにちは!

イタリアは毎日暑くて、50度になった地域もあるとこの前ニュースでやっていました。

幸運なことにナポリは海もあるのでそこまでにはなりませんが、でも毎日暑いので観光する際には気を付けてください。

今日はナポリから電車で50分くらいのカセルタの郊外にあるReggia di Carditello(レッジャ・ディ・カルディテッロ)をご紹介します。

ここは大規模な修復工事を終え、2017年1月に再一般公開されました。

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もともとはブルボン家のカルロス3世が狩りと狩り用の馬の飼育の場所として作られたものでしたが、その後フェルディナンド4世の時代にカセルタ宮殿を建築したルイジ・ヴァンヴィテッリの弟子フランチェスコ・コッレッチーニによって建築され狩りの他に、農場と馬と牛の飼育場として生まれ変わりました。

なのでカセルタ宮に似たような作りになっています。

この時にいた馬は王室が使用する馬の血を譲り受けた純粋な血統の馬だけいたようです。

その後、戦争資金にあてるため、ここにあった家具は売りにだされ、第二次世界大戦ではドイツ軍の基地になりその後はアメリカ軍の隠れ家になりと宮殿の面影がなくなっていきました。

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大規模な修復工事の前は階段までも盗まれ、上の階に上がることもできなかったようです。

階段は大理石でできていたので、盗んで建物の材料にしたんでしょうね。

天井の飾りなどは高い所にあるので、盗まれずすんだようです。

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フランス革命後、フランス軍が侵攻した来た時、ブルボン王家のフレスコ画などは壊されてしまいましたが、運よく王妃(マリーアントワネットの姉のマリア・カテリーナ)の絵は村人の恰好をしていて王妃とはわからなかったようで免れました。

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ガイドさんがこの部屋は四季の部屋で冬の絵が消えてしまっています。と説明したらみんな「雪の絵になったんだね、ハハ」と冗談好きのナポリ人達は笑ってました。

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天井にはカルロス3世などの絵が描かれていました。

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礼拝堂はアメリカ軍が火を使っていたので熱で薄くなっていたフレスコ画も修復で少し戻りました。

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椅子の後ろにある長細い穴はそこから温かい食べ物を二階に運ぶ仕掛けがあったようです。

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馬小屋には今も馬がいますが、純血な王家の馬がまだ残っているんでしょうか?

今のところ、公開日は日曜日だけで10時から18時までです。

狩り用の宮殿なので周りは何もありません。

たまにコンサートを企画したりして、今回もコンサート&観光ツアーをナポリから出ていました。

コンサート以外にもたまに観光ツアーを企画したりもしています。

穴場の場所ですので、ぜひぜひ行ってみてください。

カルディテッロ宮への行き方

カセルタ駅からタクシーで15分くらい。

今のところ見学可能は日曜日10時から18時まで。

筆者

イタリア特派員

Nakky

2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。

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