GWにおすすめ!トレント 自然いっぱいリンゴいっぱいの観光ウォーキング
みなさん、こんにちは。
もうすぐゴールデンウィークですね、今日はナポリではなく、私が大好きな北イタリアのトレント近くで毎年行われているウォーキング大会'4Ville in fiore'(クァットロ・ヴィッレ・イン・フィオーレ)をご紹介します。
このイベントは毎年リンゴの花が咲く今の季節、今年は4月28日(日)に行われます。
場所はトレントからローカル電車Trento-Malè(トレントからマレを結ぶ電車)に乗りVal di Non(ヴァル・ディ・ノン) ノン渓谷にあるTASSULLO(タッスッロ)からスタートします。
ドロミーティが遠くに見えるリンゴ畑の中を歩き、いくつかの小さな町を通りながら一周する5Kmか11Kmの2つのコースから選ぶウォーキングです。
ここにはイタリアの有名なリンゴメーカー メリンダがあり、メリンダの会社の前がスタート位置です。
マラソンのように早く走りたい人は10Kmを何も見ずに走り切りますが、たいていの人はゆっくり観光をしながら歩きます。
というのもこの辺りは小さな町ですが中世の田舎町の面影が残っていて、普段は閉まっているナンノ城やヴァレール城、教会などが特別に開いていてそれを見学することも可能なんです。
ヴァレール城には今も伯爵が住んでいて、居住地区ではない場所を見学できます。
中世のお城 ナンノ城
映画の撮影などにも使われるナンノ城の中
ヴァレール城
途中途中でリンゴの産地らしいリンゴ、リンゴジュース、リンゴのお菓子が配られ、それを食べながら休憩しつつ、また歩くという感じなので11Kmと聞いて大変だなぁと思うかもしれませんが、空気のおいしいリンゴ畑の中を歩きながら写真を撮ったり、教会やお城を見ながら歩くのであっという間でそこまで疲れません。
しかもこの付近はほとんど雨が降らない地域なのでウォーキングには最適です!
写真は去年私が歩いた時の写真なんですが、去年は暑くて現地の人が「いつもの夏の天気だよ」なんて言っていました。
途中の小さいバールに行ったら、ドラフトビールならぬ生プロセッコが1ユーロで飲めました。
この生プロセッコ、プロセッコ(スパークリングワイン)の産地ヴェネツィアで初めて見て感動しましたが、1ユーロとこんなにお安いのは見たことなくて驚きでした。
天気の良い日に外でプロセッコをグイっと飲むのは格別ですよね、試してみるのも良いかもしれませんね!
メリンダの会社の前でゴールをして、景品のTシャツやノート、やはりリンゴなどがもらえます。
これで参加費8ユーロというと安いのではないかなぁと思います。
そして上位入賞者発表などがあり、色々な食べ物のお店も出ているのでお昼ご飯を食べて解散です。
トレントがあるトレンティーノ、アルトアーディジェ州はお家やお城など他のイタリアとは少し違ってオーストリアの雰囲気もあります。
というのも1918年11月にイタリア軍が入り、第一次世界大戦後のサン・ジェルマン条約でフリウーリ・ヴェネツィア・ジュリア州と一緒にイタリアに返還されイタリア統一されました。イタリアに戻ってからやっと100年が経ったところなんです。
建物が素敵なトレントの町
もう少し北のアルトアーディジェは南チロルとも呼ばれ、ドイツ語の標識もありイタリア人同士でもドイツ語で話してる人達もいるんです。
イタリア人と思いつつもオーストリア軍として戦わなくてはならなかった人達、オーストリア人として残りたかった人達、日本人の私にはなかなか理解し難い思いがたくさんある場所です。
トレントの周りはいくつか第一次世界大戦のオーストリア軍の要塞があり、トレッキングしながら要塞を周ることもできるので、ご興味ある方はとても楽しいと思います。
ビアホールもたくさんあり、料理もドイツ料理のようなものも多いです。
そしてトレントで有名なのはスペック、生ハムよりも脂身の少ない身がしまった燻製ハムで、私は生ハムよりもスペックの方が好きです。
そしてなんと言ってもおススメはTRENTO DOC(トレントドック)というスプマンテです。
時間をかけて作っているので普通のプロセッコなどよりは少々お値段が高いですが、この味わい、初めて飲んでからずっと好きです、是非試してみてください!
トレントのあるトレンティーノ、ボルツァーノがあるアルトアーディジェ州は見所がいっぱいです、是非ゴールデンウィーク、青空の下リンゴの花を見ながらのウォーキング、また少し違うイタリア旅行を試してください。
クァットロ・ヴィッレ・イン・フィオーレのサイトはこちら↓
http://quattrovilleinfiore.it/
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。