都会のオアシス、ナポリ植物園に行ってきました。

公開日 : 2019年05月13日
最終更新 :

みなさん、こんにちわ。ナポリ特派員のパドゥーラ恵です。

今日はナポリ植物園(Orto botanico di Napoli)ご紹介したいと思います。

ここはナポリ大学の自然科学部門の研究施設なので、予想以上に手入れが行き届いていてとっても綺麗な植物公園です。

地下鉄カブール(Cavor)駅を出て左手Via Foriaを10分ほど歩くと、高い白い壁に囲まれた植物園に着きます。そして、入口にあるインターフォンを押すと、中から受付の方がエントランスのドアを開けてくれます。

この植物園はAlbergo dei Poveri(旧ナポリ病院、ブルボン家時代の貧民のための病院)近くに約15ヘクタールの広さで1810年に開園しました。

log8_ingresso.jpg

一般公開されて無料で入れます。(土。日は休み)ナポリ市内にある公共の公園でなく、大学およびこの地区の高校の教育施設なので、子供向けの遊具はありませんが、子供は思いっきり走り回われます。当たり前の事ですが、ここはゴミ一つ落ちてませんでした。(笑)

現在は約10,000種、約25,000の植物が展示されて、絶滅の危険のある種の保存の活動を行っているそうです。

今日は植物学教授のガイドつきで、色々なお話を聞きながら植物園内を回りました。

blog8_professore.jpg

先ず最初に太陽と樹木、動物、全ての生命は繋がっているとの説明。

blog8_insegna.jpg

ナポリではここのヤシ木が唯一、天敵であるアカゾウムシ(punteruolo rosso)の被害にあうことなく健康に育っているんだと説明してくださいました。

blog8_gita.jpg

砂漠の植物のエリアです。色々なサボテン。砂も砂漠地帯の砂だそうです。

blog8_saboten1.jpg

土の中に根を張って育つのではなく、他の植物に寄り添って成長する植物(半寄生)たち。

blog8_pianta_senza_terra.jpg

日本のイチョウの木(イタリア名はginkgo)もありました。雄と雌の木がある珍しい木と紹介しており、私が銀杏は美味しいといったら、あの臭いのを食べるのか?とびっくりされてしまいました。日本から銀杏持っていって食べてもらいたい!

blog8_ginko.jpg

根が地上に出ていて圧倒感がある、南アメリア原産の樹木です。Ficus macrophylla(ゴムの木の一種)年輪がないので、樹齢が正確に計算できないそうです。

blog8_radice.jpg

熱帯地帯に生息し、食虫植物(pianta carnivora)のハエトリグサもありました。きちんと囲いがされて、雨、風から守られています。ちなみに後ろにある、とげがある樹木は、コリシア(Chorisia)といって、果物の王様ドリアンと同類だそうです。

blog8_chorisia.jpg
blog8_pianta_carnivora.jpg

残念ながらメローラ(Merola)温室は改装のため閉まっていたので中には入れませんでした。

中間地点にある小池には沢山の金魚が気持ちよさそうに泳いでいました。

blog8_fontana2.jpg

オレンジの木が沢山あるエリア。

さらに歩いていくと小さな白い花が歩道にあり、においを嗅いで見たらと言われて、くんくん。。あ!ニンニクの匂い!さすが植物園ですね、ニンニクの花も咲いていました。

blog8_arance.jpg

私達になじみ深いどんぐりの木や、オークの木ももちろんありました。日陰は涼しいし、芝生も手入れされていて綺麗。中に入ると車の音も全く聞こえず、ナポリ植物園は都会のオアシスです。

住所 Via Foria 223 - 80139 Napoli (NA)

電話 081 2533937

営業時間 月曜日~金曜日 09:00 ~ 14:00 (土、日 休業日)

入館料 無料

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。