イタリアの子供が行う結婚式より大事な儀式?!

公開日 : 2016年05月30日
最終更新 :

 イタリアでカトリック教徒の子供達が8歳〜10歳頃に行う大切な儀式があります。日本の七五三をもっと大袈裟にした感じで、両親やおじいちゃんおばあちゃんまで一生懸命になって準備をします。その名も「コムニオーネ」聖体拝領の儀式です。

 きのう私の夫の甥っ子クリスチャンのコムニオーネでした。

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 聖体拝領の儀式とは、イエスキリストが弟子たちと共に最後の食事をし、イエスがパンを取って「これがわたしの体である」と言い、杯を取って「これがわたしの血である」と言って12使徒に与えた、有名な「最期の晩餐」の儀式のこと。

 現在も教会のミサで神父様から信者にミサの最後に白くて丸いウエハースのようなものが配られます。これはイエスの体と血とを信者が分け合うことを意味しており、「聖体拝領」が行われているのです。

 この「聖体拝領」はコムニオーネを終えた信者に与えられた権利なのです。

 コムニオーネとはラテン語の「コムニオ」(Comunio)を語源としていて、交わりを意味します。神と信徒の交わり、信徒同士の交わりの意からくるこの儀式は、洗礼を受けた子供達がカテキズモ(Catechismo)と呼ばれる教会の土曜学校に二年間通って聖書のお勉強をして、口頭試問に答え、ようやく受けることができます。

 コムニオーネはイタリアでは結婚式のように大切なイベントです。結婚式と同じように親戚中を招待して、教会での儀式の後にパーティーをします。教会では子供達がみんな天使のように真っ白な衣装に身を包みます。その姿はとっても愛らしいのです!

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 我が子の晴れ姿を見る両親達はみんな涙ぐんでいます。日本でいう成人式のような気持ちでしょうか。年齢的には七五三のような感じでしょうか。

 五月は気候が良いので、日曜日に教会を訪れるとコムニオーネの儀式に出会えるかもしれません。

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