三台ピアノコンサート"3 piano generations"
1月12日、ナポリのヴォメロ地区にあるDIANA劇場で三台ピアノによるコンサートがありました。二台ピアノはよくあるけれど、三台はなかなかお目にかかれないイベント!
Luis Bacalov、Danilo Rea、Alberto Pizzo、この三人のピアニストがソロ・ドゥオ・トリオを楽しませてくれました。
ルイス・バカロフは81歳という年齢を全く感じさせない、パワフルで無邪気な演奏と、往年の貫禄を同時に持ち合わせていて、舞台を引き締めていました。彼はイタリアの名作映画「郵便屋」のサウンドトラックでオスカー賞を受賞しており、映画音楽を何作も手がけた作曲家であり、ピアニストでもあります。アルゼンチン出身、ローマ在住。この曲を聴けば、「あ〜!これか!」と思うはず。
そしてダニロ・レアは何度か来日もしているイタリアンジャズピアニストの代表格。イタリアポップス界の女王ミーナを始め、ジーノ・パオリなど数多くの歌手と共演をしています。58歳にはとても見えない、イケメン。
そして、このブログで何度か登場しているアルベルト・ピッツォ(34)は私の彼です。一番年少ということで、何かと気苦労があったみたいで、ソロの時よりも緊張していました。彼はここ数年で注目を浴びてきている若手のジャズピアニスト・コンポーザー。
このコンサートが開催されるに至った経緯は、三人が同じコンサートで出会ったのがきっかけですが、その時はソロで参加していたので、挨拶をした程度でした。それから、なんと偶然にもミラノからローマへの移動中の電車で再会し、食堂車でコーヒーを飲みながらこのイベントが生まれました。
約700人を収容するこの劇場は満員。三人それぞれの個性が存分に出た、聴き応えのあるコンサートでした。ほとんどリハーサルのないままに、即興で演奏されたトリオも面白く、マエストロ・バカロフの意外な一面を垣間みることもできました。さすがアルゼンチン人。ラテンの血が流れているんですね。ジャズもお手のもの。
ちなみに私は楽譜のコピーや製本、関係者パスを作ったり、譜めくりさせられたり、とにかくこき使われました(笑)でも、マエストロと仲良くなれたし、美味しいごはんを食べられたし、何より最高の演奏を間近に楽しめました。
一度きりのイベントとして開催されましたが、大好評だったためイタリアはもちろん海外公演も行うかもしれません。見逃せないイベント!日本にも連れてこれるといいな。
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