ジャズピアニスト、チック・コリアのベッリーニ劇場公演
音楽家、美術家、あらゆる芸術家から愛される都市ナポリ。ナポリ楽派たちが築いた音楽の歴史。バロック音楽がオペラを生み、さらにはジャズを生むに至ったことを肌で感じられる街なのです。スカルラッティ親子の歌曲を歌っていると、そこにはジャズに通ずるハーモニーがすでに存在しており、音楽院の回廊を歩くと、かつてロッシーニやドニゼッティが毎日のように顔を出していたことをなぜかリアルに感じる瞬間があるのです。
美食の街、カモッラ(マフィア)の街、混沌のナポリといったイメージが先行しますが、私がナポリに来たのはなんといっても音楽の歴史に魅了されたからなのです。
ベッリーニ劇場は1864年に建てられたものです。それからすぐに家事で焼けてしまい、場所を変えて、ナポリ音楽院の目の前にあるベッリーニ広場を渡ったベッリーニ通りに1878年に再建されました。
併設のバールがポップでかわいい。
チック・コリアはすぐに観客を彼の世界に惹き込み、おもちゃ箱を開けたかのような楽しいコンサート。「絵描きさんが人の顔を描くように、私はピアノで人を描きます。誰か描いてほしい人?」と言って客席の中から二人を舞台に上げて、即興の始まり。それから、「この中にピアニストはいる?デュエットしたい人?」と言って連弾も楽しませてくれました。
舞台に上がったのはAlberto Pizzo。いつかチック・コリアと共演したいと言っていたのが、突然奇跡が起きて夢が叶いました。
息ぴったりの連弾は、即興とは思えないほどで観客も盛り上がって、とても楽しいコンサートでした。
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