またまたサンカルロ歌劇場パニック

公開日 : 2014年01月22日
最終更新 :

 再びサンカルロ歌劇場の過去の不正が露わとなり、毎日のようにテレビや新聞に報道されています。「セビリアの理髪師」公演は予定通り行われていますが、一月の給料が払われないという状況。夫婦で劇場勤務している人もたくさんいて、悲劇的な日々です。

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 セビリアの理髪師初日には労働組合長達によるアピールが行われました。

 劇場は毎晩ほぼ満席で、ヨーロッパでも主要なこの歌劇場は「世界遺産」としてEUや国、市からの支援も受けています。そんな歌劇場がなぜ莫大な赤字を抱えてしまったのか?

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 それは当然「隠された不正」があるから。少しずつ暴かれていくその不正。せめて20〜30年前に生まれていれば、簡単にポストをもらえ、高額な給料を受け取れ、ボーナスは年に三度、年金の保証もあり...。今になって不正をごまかしきれなくなり、その賠償を今の時代を生きる私たちが払うことになる...。やりきれない現状。

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 そんな中で通訳の仕事の話をもらいました。歌劇場の仕事を最優先することを条件に、他のことにも挑戦してみることにしました。なんでもやってみて損はないはず!

 歌手としてイタリアで歌っていけることを目指して渡伊してから、「結果が全て」と自分に言い聞かせて生きてきました。そんな私が2014年に立てた目標は、「結果に左右されずに人生を楽しめるようになる」こと。相変わらずオーディションやコンコルソに挑戦せざるを得ないけれど、結果は自分の実力や努力によって得られるなんてきれいな世界ではないことがよく分かり、だからといって泣き寝入りしたり根性で頑張る!なんて年齢でもなくて。事実を受け入れて、しなやかに柔軟に前に進みたいと思います。

 とにかく早く歌劇場内の問題が解決することを願うのみ。今年もアジア・アメリカ方面に引越し公演の予定があるとの噂。実現するといいな。

 しばらく慣れない仕事で忙しくなるけれど、毎日をきちんと頑張りたいと思います。

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