歌劇場の新シーズンスタートを控えて

公開日 : 2013年09月10日
最終更新 :

 灼熱の太陽の下、何も機能しない長い長い八月が終わると、やっとイタリアの元気が復活します。九月はこどもたちにとっても新学年のスタート。欧米での九月は、日本の四月のような感覚なのです。

 私の所属するサンカルロ歌劇場でも新シーズンのスタート。九月は特別コンサート(シリアのための演奏会など)の他はバレエ公演が行われます。男声メンバーは現在オーマンに引越し公演に行っています。ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」の公演をメインにアラブでの公演を楽しんでいるようです。メンバーが送ってくる写真を見ると、プールでのんびりと楽しそう!バカンスの続きのように見えます。羨ましい~!

 私は九月下旬まで引き続きオフなので、日本に帰ってきています。今週末にリサイタルを控えて、ラジオの宣伝に出たり、合わせ稽古をしたりの合間に、運転免許証の更新やパスポートの更新、健康診断や保険の見直し、海外で必要なものの買い出しや、ご無沙汰している師匠やお世話になった方々への挨拶回りなどなど、一時帰国の時にすることって実は結構あるんです。

 でもなんといっても楽しみなのが、日本の友達に会えること。そして家族とのんびり過ごせること。母に甘えて、食べたいものを毎日リクエストしています。そして、松山出身の私は毎日道後温泉に通っています。

 海外在住者が日本に帰ったら食べたいものってなんだと思いますか?在住国にもよると思いますが、私はなんといってもラーメンとたこ焼きなんです。ラーメン屋がない国って信じられますか?!おたふくソースの味も、無性に食べたくなる一品。日本から持って行かない限り、ナポリにはお好み焼き、やきそばソースを売っているお店がありません(涙)

 和食やお寿司は海外でも人気が出てきていますが、イタリアではラーメン屋さんってまだ存在しないんです。これはかなり淋しい...。

 また、季節の和菓子は見た目にも美味しいですね。

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 リサイタルが終わったら何を食べようかな。秋の味覚がおいしい季節。梨が美味しくて、この季節に帰ってきてよかった~。

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 さて、歌劇場の今シーズンは、アイーダやオテロなど壮大なセットのオペラが待っています。演出や衣装など、総合芸術を楽しめると思います。

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