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8月のナポリの現実

カテゴリー:お知らせ / 生活・習慣・マナー 投稿日:2013年8月26日

 ああ、ようやく8月も残すところ約一週間。早く街が普通に機能する日に戻ってほしいものです...。
 そう、信じられないことに、8月15日のフェッラゴストと呼ばれるお祭りのあたりから、ナポリは廃墟化します。郵便局、銀行、レストラン、バール、スーパーなどがことごとくシャッターを降ろすのです。そもそも8月の一ヶ月間はほとんどこの街にビジネスは存在しないといえるでしょう。
 もちろん私の属する歌劇場も一ヶ月のオフに入ります。労働組合長にすら連絡を取るのがタブーというバカンス期間に入るのです。一ヶ月も!
 一ヶ月もの有給休暇をみんなが一斉にもらうものだから、もちろんナポリにはほとんど人がいなくなります。街に残っているのは、8月でも真面目に働かなければいけない外資系企業の人か、観光客相手のホテルやレストランくらい。しかし、観光客相手の稼ぎ時のはずのシーズンにしっかり店じまいをしているレストランやピザ屋さん、お土産屋さんも少なくありません。
 ちょっと怪我をしたり病気になったりしても、簡単に病院にすら行けないのが現実。お医者さんの数がぐっと減り、信頼できない医者もちらほらいるのです。この時期は薬屋さんに行って相談してお薬をもらう方が、下手に病院に行って大部屋にぶち込まれるよりも賢いと言えます。
 もちろんブランドのお店もほとんどが閉まります。これはこの時期にイタリアに旅行に来る人にはとても悲しいこと。
 そしてこの現実から分かるように、治安は普段よりいっそう悪くなります。警察の数も減り、観光客を狙ったスリが多発します。私は8月15日から約一週間は路地を歩かないことにしています。何よりも、できるだけナポリにはいないようにしています。

 悲しいけれど、これがナポリの8月。普段は雑踏のこの街が静まり返るため、勉強に集中できる期間でもあります。たくさん旅をして、海辺の街に出かけて、友達とのんびりしたら、あとは不思議に影を潜めるこの街で自分の時間を過ごす。これが私の8月の過ごし方。

 海辺のリゾートライフが目的であれば8月でも問題はありませんが、買い物や路地散策を楽しみたい方には8月前半までの渡伊をおすすめします。
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角南有紀 さん

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