避暑地チレントの夏
この世に楽園があるとしたら、南イタリアのサンマウロかもしれない。
タヒチやボラボラ島、モーリシャスなどの楽園にはまだ行ったことがないのですが、私が訪れた町の中で一番幸せそうに見えたのがここ、サンマウロです。
ここでは時間がゆっくりと流れ、自然に操られるように生活しています。太陽や風と共存しているのがよくわかります。
強い日差しに誘われてカーテンを開けると、町のパン屋さんから香ばしい香りが漂い、オリーブオイルの貯蔵庫に今日のオイルを取りに行くと、ひんやりとした空気が目を覚ましてくれます。バールに立ち寄って強いエスプレッソを注文すると、きつい訛りで今日の海のご機嫌について話してくれます。
毎夏行くのが楽しみで仕方ない場所。なーんにもしない、をしに行く場所。焼きたてのクロワッサンを頬張りながら海に降りて、足下をたくさんの魚が泳ぐ遠浅の海で日焼けをして、波音を聞きながら眠り、美味しい南イタリアの大地の恵みたっぷりのチレント料理でお腹を満たし、夜はサンドレス一枚でお散歩がてらバールに飲みに行く。
この魅力をたくさんの人に味わっていただきたい!心底思います。
そんなサンマウロを活気づけようと、友達とアーティストフェスティバルを企画しています。7月26日から28日の三日間、国内外で活動する音楽家、写真家、美術家などが訪れてイベントを行います。
町のお年寄りや政治家はとても保守的で、新しい試みをためらいがちで、ここまでこぎつけるのが大変でした。せっかくのこんなに美しい場所を、世界の多くの人に知ってもらいたいと、ここで生まれ育った民宿経営の男の子が立ち上がりました。
私も、この試みを応援したいと思っています。町活性化サイトCreativeolive
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