ナポリのドゥオモでの結婚式

　きのう友達カップルがナポリのDUOMOで挙式をしたので参列してきました。ドゥオモとは街で一番重要な教会を指し、ミラノやフィレンツェのそれが有名です。ナポリのドゥオモの立派さも負けていません。

　何を隠そう私はイタリア（特にナポリ以南）流の結婚式が苦手です。南に行くほど、結婚式が長い！毎回お腹が痛くなる程料理が出てくる...。教会でのお説教もとても長い。花嫁さんが必ず一時間ほど遅刻する。お料理の量は想像の域を超えています。二、三皿に渡って運ばれてくる魚介やフリッターやチーズ、サラミによるアンティパストと呼ばれる前菜で私はいつもすでにお腹いっぱいになるのに、パスタ料理が二皿、多いときだと三皿、そしてセコンドピアットにお肉、コントルノの呼ばれる付け合わせの野菜の後サラダ、それから口直しのシャーベットに引き続き、お魚料理が出てくるのが一般的。もちろん一人ずつにそれぞれ全てが運ばれてくるのです。食べ終わるのは大体夜０時を回る頃。それから果物、ケーキ、ドルチェ、カフェ、リキュールと続きます。

　結婚式で歌いに行く度にこの晩餐に参加していたら、10キロ増量なんて容易いものでしょう。長い長い披露宴をいかに断るか、実は結構悩みの種なのです。もちろん仲良しの友達の式は喜んで参加しますが。

　きのうの挙式は荘厳なドゥオモでの素敵な式でしたが、やはり挙式だけで退散。

　復活祭休暇中だったので観光客もいっぱいでした。イタリア旅行中に教会見学をすると、結婚式に出くわすこともしばしばです。（ただし11月は死者の月で、結婚式は執り行われません。）

　ナポリのドゥオモは、ナポリの聖人であるサンジェンナーロを祀っています。５月の第一土曜日と、ナポリの祝日にあたる９月１９日に、サンジェンナーロの固まった血液が液状に溶けるという不思議な現象が起こります。この血液が溶けない年は不吉とされており、多くのナポリの信者たちがドゥオモに血液の溶けた瓶を崇めに訪れます。

　サンジェンナーロのチャペルがあるので、ナポリを訪れた際はドゥオモを見学してみてください。ドゥオモ通りという、スパッカナポリを直角に切るように走っている、分かりやすい通りにあります。

(サンジェンナーロの聖堂)