ローマ法王の突然の辞任

公開日 : 2013年02月12日
最終更新 :

 今日、ローマ法王ベネディクト16世が2月末に辞任することを突然発表しました。以来、イタリアのテレビ番組はどの局でもその報道ばかりです。

 法王は、職に就いてから死去までその役目を務めるのが常で、今回のような辞任はあまりに稀だそうで、実に600年ぶりだそうです。理由は、高齢のため職務を果たすことができないと述べています。決心したのは去年の三月に旅行をした際に老いを感じたとのことで、突然のことではないそうですが、全く周囲に漏らしていなかったそうで、周りの驚きがとても大きく、イタリア中が騒然としています。

 「ミッションインポッシブル4」や、「天使と悪魔」などを観るとわかりますが、教会は宗教の枠を超えて、政治に大きな影響を及ぼしていますし、世界の経済の鍵を握っている場所でもあります。バチカンの影響力の大きさは想像を絶しています。

 聖なる場所であるはず教会ですが、昨今では教会内で聖職者が信者の子どもに対して性的な虐待を行っていたことが明らかになり、法王自身も胸を痛めていたのかもしれません。

 私にはどうも何か「ストーリー」がある気がしてなりませんが、ベネディクト16世辞任後誰が就任するのか。また「コンクラーベ」が行われます。

 ベネディクト16世はドイツのバイエルン出身で、ミュンヘンに短期留学をした際、現地の人々がしきりに法王の話をしていたことを覚えています。ミュンヘンの人々にとって彼は英雄だったようです。

 宗教と教会における矛盾がまたも浮き彫りになるような出来事ですが、謝肉祭には影響しないようです。

 今月末に総選挙の行われるイタリア。もはやなんでもありの元首相ベルルスコーニが今度は法王になるのでは?と皮肉な冗談も言われています。

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 また、この期間にローマ観光を予定している方にはとても残念ですが、サンピエトロ寺院とシスティーナ礼拝堂は立ち入り禁止になってしまいます。

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