Presepe キリスト生誕の模型

公開日 : 2012年11月13日
最終更新 :

 11月半ばになり、日本ではちらほらとクリスマスの飾りつけが街を彩り始めた頃でしょうか。

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 12月8日聖母マリアの胎内にキリストが宿ったとされる日にツリーとプレゼーペが一斉に各家庭に飾られ、1月6日の公現祭(三人の博士がキリストに会いに行った日)に片付けられるまで、イタリアのクリスマス気分を存分に盛り上げます。(気の早いイタリア人。本来12月8日に出すべきこれらの飾りつけを11月から出していることが多いですが。)

 ナポリには通称プレゼーペ通りと呼ばれる狭い路地があり、クリスマス前になるとイタリア全土はもちろん、世界中からカトリック教徒がこの通りに模型を買いに来ます。この古い路地が陥没する恐れがあり、しばらく通行禁止になったことすらありました。Via San Gregorio Armeno(サングレゴリオアルメーノ通り)を散策する際は荷物を最小限にし、貴重品にはくれぐれも気をつけてください。(夜は通らないこと!)

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 エルサレムの馬小屋で産まれたイエスキリストと、17世紀のナポリの下町の暮らしを織り交ぜて表現しており、そこには東方文化とイタリアの文化が不思議にマッチしています。シンプルなものから手の込んだものまで、大きさも様々。全てが手作業で、その職人芸は見事です。

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 作業中の職人さんたち。秋から冬にしっかり働いて稼いで、一年を過ごすそうです。この通りはもちろん夏でも開いていて、年中プレゼーペを売っています。

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 昔シルバニアファミリーをたくさん集めていて、今でもミニチュア好きの私にはたまらないこの模型。

 創業1836年のFERRIGNOというお店で見たものは、どれも本物のようで怖いくらいでした。このお店は有名人もたくさん訪れていて、スピルバーク監督や、ベルルスコーニ元首相、サッカー選手、故パヴァロッティなども顧客だったそうです。

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 その年の「顔」となった人が皮肉っぽく登場するのもこの「プレゼーペ通り」の売りとなっています。活躍したナポリのサッカー選手も、もちろんプレゼーペとなります。

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 私の母親を連れて来た時は、小物がなんだかかわいくてタマゴや果物カゴを買って帰っていました。小さな飾り小物は1ユーロから20ユーロ程で手に入ります。ジオラマの完成品となると5万円~10万、20万円とかなり高価なものとなります。それでも毎年どんどん売れるそうです。私はいつか、ピザ屋さんなどの自分の好きな人形を集めて小さめのプレゼーペを作りたいなと思っています。

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