イタリアにスタバができる日...(果たして訪れるのか?)
何故イタリアにはSTARBUCKS COFFEEができないのでしょう?
一般的には、イタリアには誇るべきBARがあり、安くておいしいエスプレッソを飲むことができるため、外国のコーヒーショップは必要ないからだと言われています。
確かにイタリアのコーヒーは美味しいです。でも学生時代にスタバでバイトをしていた私としては、店内のソファにのんびりと腰をかけて、大きなマグカップで甘いコーヒードリンクを飲みながら、wifiを使ったり、友達と話したり、本を読んだりしたいなと思うことがあります。
イタリアのBarは基本的に立ち飲みで、エスプレッソ一杯が日本円で約90円と格安なので、とても気軽に入れます。しかし「一人で椅子に座って長居」というのがしづらい気がします。
日本のように「おひとり様歓迎」という風潮がイタリアには根付いていないのも原因かもしれません。
スタバだったら一人でも行けるし、待ち合わせで待つにも苦にならないし、この街の喧騒から少し逃れて友達とおしゃべりできるし、なんといってもイタリアにはない「お持ち帰りスタイル」もできるのにな、と思います。ここではコーヒーを持って歩く人を目にしたことがありません。手があったまるし、少しずつ飲めるので、大好きなのですが...。
実は、この夏ヨットの世界大会がナポリの海で行われた時に、ついにイタリアにスタバがやってくると騒がれたことがありました。予定日も発表されて、私はついにイタリアマグが手に入る!とわくわくしていたのですが、その夢は無念にも砕け散りました。
理由はやはりイタリアンコーヒーにアメリカンコーヒーは勝てないからと言っていますが、どうもイタリアは外資系チェーン店が進出してくるのが怖いと見えます。イタリアブランドの売上を守るために、フランス系やアメリカ系の数を増やさないのも、彼らのプライドの高さというよりも、売上が流れてしまうことを阻止しているように思えます。
たとえば、日本でも手に入るkate spade,juicy couture,vivienne tam,marc jacobsといったアメリカブランドはイタリアにはありません。(買いつけてきているセレクトショップを除いて)Chloeやlulu guinessなど日本でポピュラーなヨーロッパブランドですら、イタリアではミラノ以外で手に入らないのです。
パリやロンドン、ミュンヘン、バルセロナなどヨーロッパ諸国を旅行する際、何もかもにおいて選択肢の多さに圧倒されます。ロンドンの駅でおにぎりを売っているのを見た時には感激しました。パリには行列のできるラーメン屋があってびっくりしました。イタリアは外資店の進出に関してとても閉鎖的なのです。ここにはマフィアの力が及んでいるとかいないとか。
これに対して国際的なイタリア人たちは怒っています。「私たちはおいしいピザを知っていて、エスプレッソを知っていて、ティラミスを知っているが、世界のことは何も知らない。」
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