世界遺産【アジャンター・エローラ】への旅②
前回の記事ではアジャンターの石窟について紹介させていただきましたが、
今回は「エローラ」の遺跡についてです。
アジャンターは石窟の全てが「仏教寺院」として使われていたのに対し、エローラは仏教、
ヒンドゥー教、ジャイナ教と異なった宗教の石窟が並んでいるのが特徴。
しかもこれらの石窟は彫られた時期が重なっていると考えられているそうで、それぞれが
破壊されることなく並んでいるのも珍しい点です。
古い順から、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟が並んでいます。
こちらは仏教の石窟が並んでいるエリア。
仏教の石窟群はアジャンターと造りがよく似ています。
ただ、エローラの方は石窟のほとんどが僧侶が暮らすための僧院として使われていたため、
ほとんどがアジャンターより簡素な造りという印象を受けました。
こちらはジャイナ教の寺院です。仏教、ヒンドゥー教の寺院からは少し離れた場所にあります。
ジャイナ教寺院内部の様子。
そしてエローラにある寺院の中で、最も有名なのがこちら。
ヒンドゥー教の神々を祀るために、巨大な岩山を100年以上の月日をかけて切り開いたという
「カイラーサナータ寺院」。(実は今回の旅行の中で最も見たかったのがこの寺院でした。)
今のような機械も無い時代、人々がノミとカナヅチでこの寺院を彫りあげたのかと思うと、
宗教とは別の意味で恐れ多い気持ちになってしまい、中に入りたい気持ちとは裏腹に
しばし立ちすくんでしまいました...。
そして意を決して中に入ると、今度はびっしりと埋め尽くされた彫刻の数々に圧倒されます...。
また、外から見るよりも中に入った方が、より寺院の大きさを感じることができました。
シヴァ神にまつわる神話が浮き彫りにされています。
基壇部分に彫られた「宇宙を支える象」。
また、下からだけでも十分素晴らしいのですが、側面の岩山に登るとこの寺院の
全体像を見ることができてお勧めです...!
(ただし途中までしか階段がないので、足元には十分お気をつけください。)
もちろんアジャンター、エローラ共に今回アップした写真は遺跡のごく一部です。
他にも遺跡内にはたくさんの素晴らしい絵画や彫刻がありますし、アウランガバードの
周辺にも観光スポットがたくさんあります。
「やっぱりインドといえばタージマハル!」といったイメージが強いのかなぁ...と思いますが、
アジャンター&エローラもそれに負けないインドの見所です。ぜひ本物を見に来てくださいね^^
なお、2011年の記事はこちらで最後となります。2012年も出来る限りたくさんのインド情報を
発信していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします!
皆様、良いお年を!!
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