モンテビデオの公共交通機関 -バス編

公開日 : 2012年08月13日
最終更新 :
筆者 : Mariana

さて、タクシーがそんなに料金が高くなく、安心して乗れるモンテビデオ。 旅行する時はタクシーが一番便利な足になると思いますが、一方で慣れたら安くて便利な庶民の足が、路線バスです。

Foto-Omnibus.jpg

バス停に、どの番号のバスが止まるか表示が出ていますので、それでお目当てのバスが止まるか確認して、バスが来たら、タクシーの要領で手を高らかに上げて「乗りまっせ〜!」とアピールしてバスを止めます。

乗る時は、行列に並びますが(あまり行列せずに我先にのるのが主流ですが)、大切なのはバスに乗れそうになったら、手すりをつかむなりして乗る意志を示す事。前の人がまだ詰まってるから〜と、距離を開けてバスに乗らずにのんびり待っていると、乗らないと思われて鼻先でばたん!とドアを閉められる事もあります。

料金は19ペソ(2012年8月現在)。バスに乗る時に払う前払い制です。ただし、セントロ近辺で乗り降りする場合は、centricoというセントロ料金、11ペソで乗る事が出来ます(例えばセントロからバスターミナルのトレス・クルセスまではセントロ料金で行けます)。その際は「centrico」と支払う時に言えばOKです。 セントロ近辺のみを走るバスCA1線の場合は、自動的に11ペソです。

料金は、バスの運転手さんに払う場合と、料金を徴収する係員さんが別に乗り込んでる場合と、2通りあります。

ブエノスアイレスのバスと違っておつりをくれますので、料金キッチリの小銭を用意するのにナーバスになる必要はありませんが、できるだけ小額紙幣で払った方が、まあ親切です。

お金を払ったら、黄色い機械からレシートを出してくれますので、これは降りる時まで取っておきましょう。

検札.jpg

たまにバス会社の人が検札に乗り込んできます。持っていないとお金を払ってないと見なされて罰金を取られたりするらしいです。

そんなに乗ってこないでしょ〜?と思うなかれ、私はこれまで結構な頻度で検札にあいました。

さて、慣れない人間がバスを使うのに何が大変か?というと、どこを走るか見当もつかない、バス停がどこか見当もつかない、という事です。バス停には路線図も無ければ、バスには停留所案内のアナウンスもありませんので。

それでは、どうやって目的地までたどり着くのか?ですが、宿に泊まってる場合は宿の人に何番が目的地まで行くか聞いて、バスに乗ったら運転手さんか、料金徴収係の人に、「○○通りの近くのバス停に来たら教えてください。」とお願いする、のが王道です。

本当は運転手さんにはあんまし話しかけちゃいけないことになってるんですが、聞かずにわかるかい!みたいな感じですので、信号停止中とか、運転に支障が無さそうな時に、わかり易いスペイン語で聞けばまあ許されるんじゃないかと。地元の人も初めての場所に行く時は結構聞いてますし。

その他に路線を把握する方法は、ホームページと地図。

バス路線のホームページはモンテビデオ県庁のComo irのページと、montevideobus.com.uy

それぞれ出発点と行き先の住所を入れたら、最適なバスの番号とルートが出て来ます。

また、地図はこれ↓。

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Eureka(エウレカ)という地図で、モンテビデオ県内のバスの路線図です。本屋さんやキオスコで購入可能です。

かなり分かりづらい地図ですが、ブエノスアイレスのよりまし。慣れるとかなり行動半径が広がります。

"Eureka!(発見せり!)"とは、確かにこの地図でお目当ての路線を見つけた時は「Eureka!」とか叫びたくなるような見辛さだよな、と、小憎らしい命名だと個人的には思っているのですが、それはいいとしまして。

バサーと広げる折りたたみ地図タイプと、ポケットサイズの本タイプがあります。 私は道やバスでわざわざバサーと地図を広げたくないので、本です。

そんなこんなでバスに乗ったら、車中に「つぎ、とまります」のボタンはありませんので、降りる停留所に向かっている時に、後ろの降り口に行って、握り棒か、ドアの上についているボタンを押す、または前の乗車口に行って、入口の前に立ち、降りる事をアピールします。

日本では安全上の理由から、バスが走っている時は立ち歩かないのがルールですが、こちらでは走っている時にちゃかちゃかと立ち歩いてアピールしないと、いつまでも止まってもらえません。

それにも関わらず、バスの運転は、かーなーり乱暴ですので、しっかりつり革か棒に捕まって、自分の身はしっかりお守り下さい。乗降口から降りる時も油断せずに。半ば降りた所で急に発進し始めて、危うくバスから放り出されそうになった経験もあります(-_-)。

またバスの中は時間帯によってはかなり込みますので、「permiso(ペルミッソ)」と言って、通路を開けてもらいましょう。

と、まあなかなか乗るのも路線以外に大変な事が一杯ありますが、大切なのは怪我せずに乗る事。くれぐれも安全に気をつけてご乗車下さい。

バスに乗る時の、慣れるまでの秘訣:

1. どうも行き先を間違えたようだと思ったら、速やかに確認する事かと思います。バス路線は結構長く、1時間以上走って走って、かなり郊外まで連れて行かれますので。

2. 混んだ社内でも、リュックでもでっかい肩掛けカバンでも、そのまま肩にかけたままKYに幅を取って乗っている人が主流です。通路側に座っているとでっかいリュックに頭をいきなりごつん!とやられる事もありますのでご注意を。

3. バスにも残念ながらスリが居ます。老若男女関係なく、ご注意下さい。

4. たまにこういう↓芸達者な人たちが乗り込んできますので、その際は彼らの芸を楽しんで、和んでください。割とクオリティは高いですよ。

チップは10ペソ未満くらい。芸のバラエティは音楽、小話、身の上話。私は気に入ったら気前良く払って、気に入らなかったら払わないようにしています。

また、物を売りに乗り込む人も居ますので、丁度欲しい物があったら買うのも便利です。

私はたまにポケットティッシュとかバンドエイドとか、お菓子を買います。

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