ウルグアイリーグ・ クラウスーラ第15節(最終節) 終了

公開日 : 2012年06月04日
最終更新 :
筆者 : Mariana

今週末は、ウルグアイはサッカーウイークでした。

土曜日にウルグアイ代表戦が行われたと思いきや、ウルグアイリーグ・2011-12年シーズン クラウスーラ(Clausura)最終節、第15節も実施されました。

結果は、年間順位トップに位置していたのナシオナルがリバプールに勝利、クラウスーラ首位が決定しているディフェンソールがリーベルプレートに負けたため、ナシオナルの年間王者が決定しました。

2011-2012年シーズン終了後の年間順位表は以下の通り。

Tabla anual.jpg

こちらがクラウスーラ順位表。

torneo clausura.jpg

アペルトゥーラ首位はナシオナルだったため、次はナシオナルとディフェンソールが、ウルグアイチャンピオンチームの座をかけて戦います。

いずれにしても、南米No.1クラブを決める、コパ・リベルタドーレスに次回出場できるチームは、ナシオナル、ディフェンソール、ペニャロールとなりそうです。

さて、ここで少しウルグアイリーグの説明ですが、AUF(ウルグアイサッカー協会)のホームページによると、ウルグアイリーグは二期制を取っており、春(8月〜12月)にアペルトゥーラ(Apertura、前期リーグ)、秋(2月〜6月)にクラウスーラ(Clausura、後期リーグ)が行われます。

年間王者は、アペルトゥーラとクラウスーラの勝ち点を合計した、年間順位表(Tabla Anual)の結果で決まります。⇒2011〜12年リーグはナシオナルとなりました。

さらに、アペルトゥーラ首位(Campeón Torneo Apertura)、クラウスーラ首位(Campeón Torneo Clausura)がそれぞれ決まります。

1. もし、アペルトゥーラ首位もクラウスーラ首位も同じチームの場合は、そのチームがウルグアイチャンピオンになり、年間順位2位のチームが、ヴァイスチャンピオンとして国際クラブ選手権の出場権を得ます。

2. もし、アペルトゥーラ首位 or クラウスーラ首位のチームが年間首位の場合は、 首位チーム間で1回試合をし、勝ったチームが年間首位のチームであった場合は、そのチームがウルグアイチャンピオンとなります。しかし、勝ったチームが年間首位と異なる場合 は、もう2試合実施しないといけません、その2試合の結果で勝ち点が多いチームがウルグアイチャンプとなります。勝ち点が同じだった場合は得失点差で決まります(それも同じ場合は15分ハーフの延長戦、最後はPK戦で決まります)。この2試合後に負けたチームは、ヴァイスチャンピオンになります。

3. もしアペルトゥーラ首位およびクラウスーラ首位ともに年間首位では無かった場合は、アペルトゥーラ首位とクラウスーラ首位が試合を1回行います。この試合の勝者が次に年間首位と2回試合をします。2試合終了時点で勝ち点の多いチームがウルグアイチャンピオンとなります。勝ち点が同じだった場合は得失点差で勝者を決定。得失点差も同じ場合は15分ハーフの延長戦、最後はPK戦で決まります。この試合での敗者はヴァイスチャンピオンとなります。

ウルグアイチャンピオンは、コパ・リベルタドーレスおよびコパ・スダメリカーナにウルグアイNo.1チームとして出場権を得ます。ヴァイスチャンピオンは、ウルグアイNo.2チームとして、コパ・リベルタドーレスの出場権を得ます。コパ・リベルタドーレスの出場権を得られなかった、アペルトゥーラあるいはクラウスーラ首位は、ウルグアイNo.2チームとしてコパ・スダメリカーナへの出場権を得ます。

年間順位表で3位のチームがコパ・リベルタドーレスの出場権をNo.1、No.2として得てない場合は、No.3のチームとして、出場権を得ます。コパ・スダメリカーナの出場権も得る可能性があります。

今年は、年間首位とアペルトゥーラ首位がナシオナル、クラウスーラ首位がディフェンソールであるため、ウルグアイチャンピオンの座をかけて、ナシオナルとディフェンソールが試合をします。

もし1回目の試合でナシオナルが勝利した場合は、そのままナシオナルがウルグアイチャンプ、コパ・リベルタドーレスにはウルグアイNo.1チームの枠で出場権を得ます。この場合、ペニャロールはNo.2チーム枠で出場できます。ディフェンソールはNo.3枠で出場権を得ます。もしディフェンソールが第1試合目を勝利したけれども、第2試合で負けた場合は、ナシオナルがウルグアイチャンプ、ディフェンソールはヴァイスチャンピオンとしてコパ・リベルタドーレスにNo.2チームとして出場権を得、ペニャロールはNo.3として出場権を得ます。

と、なかなかややこしくなっております。

コパ・リベルタドーレスへの出場枠がなぜ大切かというと、ウルグアイの場合No.1、No.2チームまでは

2次予選(Segunda fase)からの参加ですが、No.3チームは1次予選(Primera fase)から戦わなければならず、1次予選参加12チームのうち上位6チームに入らないと、次の2次予選に進めませんので、せめてNo.2までに入りたいわけですね。

と、今回は少しややこしくなってしまいました。

次のウルグアイ・サッカーファンの関心は、もっぱらナシオナルとディフェンソールのウルグアイチャンプ決定戦となりました。今の所の暫定日程は6月13日(水)か17日(日)です。

※後日追記:正式に6月16日(土)15:00〜@センテナリオ・スタジアムと決定しました。

さて、ウルグアイリーグについてもう少し解説いたしますと、プリメーラ・ディビジョン(Primera Division 一部リーグ)からテルセラ・ディビジョン(Tercera Division 三部リーグ)までで構成されています。

もちろん各リーグに昇格・降格があります。プリメーラ・ディビジョンからの降格は、当該シーズンとその全シーズンの、合計2年間の年間勝ち点で決まり、下位3位が落ちます。

という事で、ウルグアイリーグには、年間順位表(Tabla Anual)、アペルトゥーラ(Torneo Apertura、前期リーグ)、クラウスーラ(Torneo Clausura、後期リーグ)、降格順位表(Tabla Descenso)と、4つ見ないといけない成績があります。ややこしい!!(まあ強いチームはTabla Descensoは見なくていいですが...。)

強豪チームと言えば、ウルグアイのリーグは開始当時から、ナシオナル(Nacional)、ペニャロール(Peñarol)が2大チームです。ソシオ(会員)の数もほぼ40,000人と、桁違いに多いです。ですが近年はディフェンソール(Difensor)等、他のチームも頑張っています。

ウルグアイ人との付き合いで、たまに『ほんで、どっちのファンや!??』というズバリ聞かれる質問が一番困るんですが(特に一家して同じチームのファンの場合など)、素直にご贔屓のファンを表明しても別に取って喰われはしません、ご心配なく。

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