モントレー湾の海の幸:Monterey Bay Seaweeds
ここモントレー湾を囲む街まちにはビーチだけではなく、水族館をはじめとする海洋生物に関する研究・展示施設や、
漁港、魚市場、地元の海鮮類を提供するレストランなど海に関係する施設やサービスが様々あります。
その中で先日訪れたのがMoss Landingという小さな港町にある"Monterey Bay Seaweeds"という海藻の養殖施設です。
ここは、海洋生物学を専門とする研究者で先生でもある Mike Grahamさんを中心に運営されている産学共同の養殖場です。
建物の外には海藻を育てているタンクが並んでいます。
それというのも、環境への配慮からこちらでは日本のように海の中に直接養殖場をつくることが出来ないため、
海水をポンプでくみ上げこのようにタンクの中で海藻を育てる方法を取っているそうです。
光と水の反射であらわれる様々な色味がきれいです!
日本の3大海藻と言えば「昆布」「わかめ」「海苔」というところでしょうか。
そのため、ジャパニーズレストランへの営業はなかなか困難というこちらの3大海藻は
"Ogo", "Dulse", "Sea Lettuce"という3種類です。
Ogoはハワイの料理"Poke"にも使われる、コリコリとした歯ごたえの細めの海藻です。
それぞれの海藻の特徴や育て方、調理方法などについて丁寧に説明してくださったMikeさん。
左がDulse。色はOgoに似ていますが、より平らな横に広い形で旨味の詰まった深い味わい。
油で揚げるとベーコンのような味がするとか。
右は見た目からも名前が想像出来る(?)Sea Lettuce。
薄くぺらぺらしていてセロファンのような不思議な食感です。
サイズの違ういくつかのタンクを使い分けて育てていらっしゃいます。
海水と日の光と空気で繁殖していく海藻ですが、日照時間や気温などによって色や形が変わってくるそうです。
まだ現在は生産量がそれほど多くないため、モントレーやサンフランシスコのレストランが主な販売先だということですが、
質の良い海藻を育てることを大切にしているので将来的にも大量生産は計画していないとか。
我が家へはOgoとDulseを購入!
焼酎にいれると梅干しを入れたようなちょうど良い塩味と、潮の香り。
お酒を飲むバーでも海藻を使ったカクテルを提供しているところがあるそうです。
納豆やオクラなどと和えたおつまみに。コリコリした食感のアクセントと海の味がネバネバをすっきり。
シーフードの手打ちパスタ(6月末でシーズンが終わってしまうダンジネスクラブと)&わかめうどんならぬ海藻うどん。
復興支援で岩手県大槌町に住んでいたとき、初めて食べた新鮮なわかめに衝撃を受けたことを思い出しました!
きれいなモントレー湾の水で育てられた上質の海藻は口の中で海が広がる贅沢な味わいです。
こちらに来られた際にはどこかのレストランやバーで味わってみてください。
おまけ:
偶然そこでお仕事をしていた私の生徒のボーイフレンドが紹介してくれた"Sea Bunny(海うさぎ)"というニックネームの生物。
タンクの中をのーんびり動く姿に癒されました。
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Monterey Bay Seaweeds
Website: http://www.montereybayseaweeds.com/
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