携帯電話も国境撤廃!

公開日 : 2007年08月23日
最終更新 :

ヨーロッパの中は欧州統合以来、人の行き来が非常に活発です。旅行や留学で国境を超える人はもちろんのこと、祖国にいる家族をたずねたり、拠点をいくつか持ってビジネスを展開する人たちもたくさんいます。欧州域内を移動する人たちにとって唯一国境を感じさせる事柄としてしばらく指摘されていたのが、携帯電話のローミング料金でした。国境を超えた途端、発信料金が高くなるのは仕方ないように思えますが、外国で電話を受け取った時でもしっかり料金がかかってしまいます。シビアな金銭感覚を持ったヨーロッパの人たち、特に限られたおこずかいの中で携帯電話をたくさん利用する学生さんたちにとっては、携帯電話を外国で使う際の『大きな壁』となっていたはずです。

それが今年の夏から、とうとう携帯電話にも国境がなくなり、料金がだいぶ安くなりました。この背景には5月末、欧州議会が国際ローミング料金の上限を制定する法案を可決したことがあります。この決定を受けて、7月末ごろからイタリアの携帯電話事業者も新たな料金を発表し始めました。

私は外国から電話をかけることはあっても、通話時間や料金を入念にチェックすることは今まで経験がなく、新料金の発表を読んでも、「本当にこの料金になっているのかしら…」と半信半疑だったのですが、先日ついに実験を試みてみました。イタリアの携帯SIMカードを使って、イギリスからスイスにいる友人に電話をかけてみたんです。私の携帯電話はTIMという会社のもの。TIMの発表によると『欧州域内の国から欧州域内の別の国、あるいはイタリアにかけた場合、1分間58.8ユーロセント』『受信した場合に料金はかからない』ということ。

さて、結果はどうたったかといいますと、、、、14分38秒の通話で料金は8.82ユーロ。しっかり上記の料金が適用されておりました。(1分間ごとの課金なので、14分38秒の通話でも15分としてカウントされるんですね)こんなバカらしい実験をまじめに実行に移し、なんだかとっても大きな満足感を得た私でした。

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