ロックダウン6.0

公開日 : 2021年08月17日
最終更新 :
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2021年8月5日夜から6度目のコロナウイルス感染防止対策のロックダウン(外出制限措置)下のメルボルンは、当初予定していた1週間の期限を7日間延長していましたが、数時間前にさらに2週間の延長と制限内容の強化が発表されました。昨年の約4ヵ月間にわたる厳しいロックダウンの後、メルボルンは少しずつコロナ禍前の生活に向けて動き始め、4月にはマスク着用も人数制限もない元通りの社会活動を始めていました。自粛に頼る日本とロックダウンを繰り返すメルボルン、終息のカギはやはりワクチン接種なのでしょうか。

■サーキット・ブレイカーのはずが

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■伸び悩むワクチン接種率

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■QRコードで感染経路追跡

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ビクトリア州のコロナ感染対策は市中感染者数をゼロに抑え込むことで、海外や州外からの入州者には厳格な隔離措置が取られています。また市中の感染拡大を防ぐために7月から義務化されたQRコードが大きな役割を果たしています。それまで各店舗で違うアプリでの読み取りをしていたものが、5月からは州政府が新しく開発したシステムに一本化され追跡調査が容易になりました。店舗の入口では係員がマスクと消毒薬を持って見張りをし、読み取りをしていない人(入店期間にかかわらず)を見つけて読み取りを促すほか、読み取りができない人たちは名前と連絡先を記帳しなければなりません。QRコードの設置をしていないビジネスは罰金を科せられ、利用者が拒否した場合は入店を拒否することができるという徹底ぶりです。

■感染可能地域は2週間で530件に

新規感染者が確認されると、感染者の入店時間帯と場所が州政府の専用サイトに「感染可能地点(Exposure Site)」として地図とリストで随時更新され、SNSでもアップされます。リストは緊急度別に、①リストに掲載された場所、日時に訪問した人はただちに14日間の自己隔離をして検査を受ける②リストに掲載された場所、日時に訪問した人はただちに検査を受け陰性の結果が出るまで自己隔離をする③症状を観察して症状があれば検査を受け陰性の結果が出るまで自己隔離をする、の3つに分かれています。今回もロックダウン開始当初は十数件だったリストは2週間後の現在で530件にまで増えています。そして検査とワクチン接種を奨励し、感染経路の不明なものについては感染拡大を防止するために早急なロックダウンで人の流れを遮断するというのが、これまで行ってきた州政府の対策です。

この記事をアップしていた16日、過去24時間の新規感染者22人、うち感染経路不明者5人が判明したことから、州政府はさらなる2週間の延長と制限内容の強化を発表しました。17日午後11時59分から、夜間(午後9時~午前5時)の外出禁止、通勤時の就労許可証の携帯、屋外遊具施設の閉鎖が加わりました。州内の2回目のワクチン接種完了者は未だ26%に留まっています。

〈参考サイト〉

https://www.abc.net.au/news/2021-08-05/victoria-covid-19-lockdown-restrictions-tightened-/100352444

https://www.coronavirus.vic.gov.au/covid-19-vaccine-data

https://www.dhhs.vic.gov.au/victorian-coronavirus-covid-19-data

https://www.theguardian.com/australia-news/datablog..

https://www.vic.gov.au/coronavirus-covid-19-information

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