メルボルン4度目のロックダウンへ

公開日 : 2021年06月05日
最終更新 :
main.png

ビクトリアの全州を対象に、2021年5月27日深夜から7日間の予定で始まったコロナウイルスの制限措置(ロックダウン)は、期限の6月3日からさらに「少なくとも」7日間の延長となりました。昨年来、新規感染者ゼロを維持してきたビクトリアは、1週間前に見つかったたったひとりの感染者から、またたく間に州内各所でクラスターが発生する事態になり、6月4日の新規感染者からは、変異種のデルタ(インド株)も発見されています。サーキット・ブレーカー(遮断措置)としての今回の措置と同時に、検査とワクチン接種が急ピッチで進んでいます。

■4回の陰性結果が一転して陽性に 4月中旬、インドから南オーストラリア州経由で帰国した30代の男性が、アデレードの検疫用ホテルで受けた4回の検査が陰性だったため、14日間の隔離期間を終えて5月4日にメルボルン北部の自宅に戻りました。ところが数日後、体調不良のためにコロナの検査を受けたところ陽性の結果となりました。州政府では男性が帰宅してから検査結果が出るまでの期間に立ち寄った場所を追跡調査するほか下水道のウイルス検査をするなどして、男性との接触の可能性が考えられる場所を特定・公開し州民への注意と検査を呼びかけてきました。25日午後6時からは、コロナ禍前の普通の生活にほぼ戻っていた全州に対し、自宅への訪問者数・集会の人数制限と、3月に解除されていた屋内外でのマスク着用を再び強制としました。 ■制限内容はステージ4とほぼ同じ 27日昼、ジェームス・マリノ知事代理(ダニエル・アンドリューズ州知事は怪我で療養中)による記者会見で、同日午後11時59分からのサーキット・ブレーカーのための7日間のロックダウンが発表されました。内容は基本的には昨年のステージ4の制限措置とほぼ同じもので、外出は自宅から半径5km圏内と制限されたうえで、「1世帯1名1日1度まで生活必需品の買い物」「介護・医療」「同伴者1名までの屋外での2時間以内の運動」「必要不可欠な通勤・通学」「コロナ検査とワクチン接種」だけに限られます。自宅訪問は禁止、学校の授業はリモート、ジムや図書館を含む各種施設の閉鎖、自宅訪問、屋内外での集会の禁止、小売店舗の閉鎖、飲食店は持ち帰りのみなどです。そして期限切れの6月3日を前に、制限措置はビクトリア州都市部では「少なくとも」7日間の延長となりました。ただし外出範囲は自宅から5km圏内が10km圏内に、11、12年生(日本の高校2、3年生)のみは通学再開、州内の都市部から地方の地域への移動は不可です。一方で州内地方の地域では制限内容は大幅に緩和されました。

■遅れているワクチン接種

clinic.jpg

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。